終了した展覧会・イベントです
[画像: 宇佐美圭司《きずな》(1977年)油彩、カンヴァス、369.0 × 479.4 cm 東京大学消費生活協同組合旧蔵、2017年消失 東京大学中央食堂に設置された1977年頃]

「宇佐美圭司 よみがえる画家」

駒場博物館
終了しました

アーティスト

宇佐美圭司
※※緊急事態宣言延長に伴い、一般公開を6月21日(月)からに再延長しました。ただし、今後の状況によって、会館日程が再度変更になる可能性がございます。現在、展覧会会期の延長について検討しています。詳細は決まり次第、お知らせいたします。
※本展示は臨時休館の影響で会期を縮小して掲載しております。
元会期: 2021年4月28日〜6月27日

東京大学は、駒場博物館において「宇佐美圭司 よみがえる画家」展を開催いたします。
宇佐美圭司氏(1940-2012年)は、戦後日本を代表する画家です。高校卒業後に画家を志し、1963年南画廊の初個展で注目を集めます。1965年のワッツ暴動の報道写真から抜き出した4つの人型を用いた絵画を展開し、晩年は、制動が変化させる運動エネルギーをテーマとする〈大洪水〉のシリーズに取り組みました。レーザー光線を用いた作品や6つの横顔を組み合わせた作品などでも知られています。
本展覧会は、小規模ながら、宇佐美氏の長年の活動全体を振り返る試みです。展覧会では、主な時代の絵画を概観し、彫刻も展示します。《きずな》の再現画像のほか、レーザー光線を用いた作品も再制作します。それらを、駒場博物館所蔵のマルセル・デュシャンの《花嫁は彼女の独身者たちによって裸にされて、さえも》(1980年)とともに展示することで、現代美術における再制作の問題を考察することも、本展覧会のテーマのひとつです。
東京大学中央食堂には、1977年から宇佐美圭司氏の絵画《きずな》が掛けられていましたが、2017年の改修工事の過程で、不用意な廃棄処分により失われてしまいました。東京大学は、このような過ちを二度と繰り返さないために、2018年に《きずな》に関するシンポジウムを開催すると同時に、学内にある文化資産の適切な保存管理を進め、宇佐美氏の活動や文化資産のあり方について考えてまいりました。本展覧会は、これまでの取り組みを踏まえたうえで、宇佐美氏の長年の活動を振り返り、その作品が提起した問題を学んで、芸術とともにあることの大切さを考える機会にできればと考えています。
会期は4月28日(水)から6月27日(日)までの2か月で、この間はどなたでもご鑑賞いただけます。それに先立つ4月13日(火)から27日(火)までの2週間(※平日のみ)は、学内公開期間として、本学の学生と教職員が宇佐美氏の活動や文化資源のあり方について考える期間といたします。

スケジュール

2021年6月21日(月)〜2021年8月29日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
火曜日
備考
事前予約制
入場料無料
展覧会URLhttp://museum.c.u-tokyo.ac.jp/exhibition.html#Usami2021
会場駒場博物館
http://museum.c.u-tokyo.ac.jp
住所〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
アクセス京王井の頭線駒場東大前駅東口より徒歩3分
電話番号03-5454-6139
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