松岡亮「暇で育つ。」

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アーティスト

松岡亮

自身のマインドに宿すイメージを、ペインティングや刺繍、インスタレーションへと表現してきた松岡亮。これまで様々な国々を横断し作品を描き続ける彼の制作は、国内を代表するファッションブランド「ヨウジヤマモト」とのコラボレーションをはじめ、「Joyce Hong Kong(ジョイス・ホンコン)」や「L'ECLAIREUR Paris(レクレルール・パリ)」での展示、アメリカ人作家ポール・オースター全詩集の表紙画提供など、国内外の多様なシーンより多くの注目を集めてきました。近年では、2020年2月にオープンしたルイ･ヴィトンメゾン大阪御堂筋店舗内を飾るアーティストにも選ばれるなど、今後の活動にも期待される国内アーティストの1人です。
10代の頃より日々のライフワークの中で、絵を描く事に対して真っ直ぐに向き合い、絶えず制作を続けている松岡。まるで作家本人の生きる姿を浮き彫りにし、自身の生活や経験における、その時、その場の感覚の一部を切り取ったかのように描かれる彼の作品には表現の持つ純粋な力強さが反映されます。美しく豊かな色彩からは、身体性、リズム、呼吸までを感じることができ、それはポストヒストリカルと言われる現代において、改めて我々にアートの楽しさを再確認させています。
松岡自身の個展の中でも最大規模となる本展覧会は、オール新作のアートピースで構成されます。およそ15メートルの壁面を覆う刺繍作品群から、大小のキャンバスやウッドパネルに描かれるペインティング作品まで、スペースを包む多彩な色層で鑑賞するごとに印象を変化させるエッセンシャルな抽象世界は、みるもの全てに寄り添うかのように向けられる優しいアプローチと化します。

スケジュール

2021年11月26日(金)〜2021年12月26日(日)