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「コレクション展示」

群馬県立近代美術館
終了しました

アーティスト

パブロ・ピカソ、塩原友子
・日本と西洋の近代美術 II
当館収蔵作品より、19世紀後半の印象派から20世紀前半のエコール・ド・パリまでの西洋近代美術と、明治から昭和の日本を代表する作家や群馬ゆかりの作家たちによる日本近代洋画をご紹介します。また今回は、パブロ・ピカソ《ゲルニカ(タピスリ)》を、およそ1年ぶりに公開します。
20世紀の巨匠ピカソが生涯に制作した作品は数万点ともいわれていますが、その中でも代表作とされるのが《ゲルニカ》(1937年 油彩・カンヴァス 国立ソフィア王妃芸術センター、マドリード)です。1937年4月26日、スペイン内戦に介入したナチス・ドイツは、スペイン北部バスク地方の古都ゲルニカを無差別爆撃し、罪なき多くの人々の命を奪いました。母国におけるこの暴挙に激しい怒りを覚えたピカソは、その直後に開催が迫っていたパリ万博のスペイン館壁画として、わずか1ヶ月あまりの間に大作《ゲルニカ》を描き上げました。
当館は、この《ゲルニカ》を原画としてピカソ自身の指示に基づきほぼ原寸大で織られた《ゲルニカ(タピスリ)》3点のうちの1点を収蔵しています。《ゲルニカ》と前後して制作され、内容やモチーフの上で密接な関係がある2枚組の版画《フランコの夢と嘘》や、同じく第二次世界大戦中のヨーロッパで制作されたミロやフォートリエの版画作品とあわせて、ぜひこの機会にご覧ください。

・生誕100年 塩原友子 紙の命・線の力
群馬県前橋市出身の日本画家、塩原友子(1921-2018)は、日本の風土や美意識によって培われてきた線や色彩を重視しながら、幾何学的な画面構成やコラージュの表現を取り入れるなど様々な技法や画題を試み、伝統的な日本画の枠組みにとらわれない独自の世界を確立しました。
今回は塩原の生誕100年を記念して、写実を基にした初期の人物画から、様々な紙を貼り付けて組み合わせるコラージュや凹凸をこすって写しとる版画のような技法を用いた実験的作品、そして絵具を削って生み出した線によって故郷の山々をダイナミックにとらえた屏風まで、その多彩な表現を当館所蔵作品によってご紹介します。

スケジュール

2021年7月3日(土)〜2021年8月22日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料[常設展] 一般 300円、大学生・高校生 150円、中学生以下・障害者手帳提示と付き添い1名 無料、企画展はイベントにより異なる
会場群馬県立近代美術館
http://mmag.pref.gunma.jp/
住所〒370-1293 群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内
アクセスJR新町駅よりタクシーで10分、JR倉賀野駅南口よりタクシーで13分、JR高崎駅東口よりタクシーで20分、JR高崎線・湘南新宿ライン高崎駅東口よりバス30分「群馬の森」下車徒歩5分
電話番号027-346-5560
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