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[画像: "待つ" oil, oil pastel, shell, calcite on canvas 33.5×53cm 2021]

さとう陽子 「じげん」

s+arts
終了しました

アーティスト

さとう陽子
s+arts(スプラスアーツ)より、さとう陽子 個展「じげん」の開催をお知らせいたします。

さとう陽子は、絵画、写真、詩、パフォーマンス等の多様な表現活動を通して世界との向き合い方を問い続けている作家です。各ジャンルの表現を合わせることはせずに、独立した自身の表現方法として成立させ、制作を続けています。その他、学校や高齢者施設などで身体感覚から作品をつくるワークショップ等も行い、精力的に自身の表現の場を広げています。

本展では、視覚だけでなく、音、味、匂い、触感などの感覚も使って絵を描くことで「いまここに生きている画面になるようにする」と語るさとうの絵画表現としての新作を発表いたします。キャンバスに油彩、パステル、鉛筆、メディウム等を重ねて厚塗りの強弱をつける方法と、脱力した[穴]や[破れ]のような減算の要素を画面に入れる方法が合わさることで、独自の絵画空間の広がりを表現する彼女の作品は、観る者の捉え方により様々に表情が変化します。

- 生きたいと願うこと-
文化芸術は衣食住足りてからとよく言われる。
しかし生きたいと願うこと自体が豊かなことではないのか。
私は本当に生きたいから制作をする。
効率や勝敗や損得のような価値観ではつかめない、世界の多面的な捉え方の面白さやその深さを作品で表現することが出来るから、生き生きと生きられる世界は現実に確かにあると感じられるからだ。
その時私の存在は認められているとも感じる。
誰もが生き生きと生きられる世界をもてること。それは一人ひとり自分の存在が無条件に認められていると実できることだ。
そして本来の安心あるいは幸福というものは人ひとりでは得られない、個人のままの他者とのそういった実感の共有だと思う。
全ての人にそれぞれの生き方がある。
それでも私は本当に生きたいと願う一人として、ともに行く。
一人ひとりの存在に光があたる、そんな作品をつくっていく。 --- さとう陽子

さとうは、作品を通して自身の考えに引き寄せるのではなく、どのように人に託せるように出来るか、という観点で制作をしています。作品そのものではなく、観る人に光が当たるような作品を目指すその姿勢は、一人では得られない“生き生きと生きられる世界”を誰もが持てるようにと願う彼女の想いが込められているようにも見受けられます。

本展示タイトル「じげん」は、時限、次元、慈眼、示現など、様々な意味を想像することができますが、作品と同様、受け取る側に託された解釈により意味合いが変化する、彼女らしい詩的な要素を含んだ言葉だと言えるでしょう。近年作品画面の描き込む部分と描かなくても良い部分の区別がより理解でき制作していると言うさとう陽子の作品は、跳躍するような説得力が更に増しているようにも感じられます。

これを機に是非ご高覧頂くださいますようお願い申し上げます。

スケジュール

2021年10月8日(金)〜2021年10月17日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
会期中無休、不定休
入場料無料
展覧会URLhttps://www.splusarts.com/yokosato2021
会場s+arts
https://www.splusarts.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
アクセス都営大江戸線六本木駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩6分
電話番号03-3403-0103
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