横田千明「祈る」

いりや画廊

終了しました

アーティスト

横田千明

日本に於ける乾漆は奈良時代に仏像を制作する技法として用いられました。しかし、その歴史は大変短く、現存する乾漆仏はわずかです。

美術家横田千明は途絶えてしまった古典的な技術を忠実に習得し、試行錯誤を続けながら現代においての乾漆彫刻を制作しています。

日本の神道には、八百万の神という考え方があり、どんな生き物や植物、また山川、海など、どんな存在にも神は宿ると言う言い伝えがあります。乾漆技術もまた仏像を制作するために生み出され、再び時代を超えて復活を遂げることも、八百万の神の概念に基づいていると横田は考えています。乾漆技術に宿る当時の概念が現代へ受け継がれることで､太陽」乾漆自体が不思議な力を醸し出し、それを作品に反映させることで、違和感のような、怪しい魅力のある存在を制作したいとの思いです。

また、今展で発表する作品には横田の“祈り“が込められています。作家として女性として，そして母となる2021年、愚かさも含め全てを受け入れ、あるがままに生きる美しい命でありたいとの願いを形にいたしました。大作、新作を含めた作品の数々を展示いたします。

スケジュール

2021年5月17日(月)〜2021年5月29日(土)