終了した展覧会・イベントです
[画像: [ 左 ] 前谷開 | 2020 | Scape | インクジェットプリント | 91.5 × 137 cm [ 中央 ] 松元悠 | 2020 | 碑をキザむ(黒鳥山公園) | リトグラフ、BFK 紙 | 49×65cm [ 右 ] 関真奈美 | 2019 | 六枚の視覚 | アルミニウム、スタイロフォーム、ストックフォト、印画紙、マーキングフィルム、 セラミック、クッション、煉瓦、浮き具、椅子、手すり、カードボード、シリコンチューブ | サイズ可変 | 撮影:中川周]

「船は岸に辿り着けるのか」

TALION GALLERY
終了しました

アーティスト

関真奈美、前谷開、松元悠
タリオンギャラリーでは、関真奈美、前谷開、松元悠による展覧会「船は岸に辿り着けるのか」を開催いたします。是非ともご覧下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。本展は、パラドクス(逆理)と習慣的に呼ばれる事象と造形表現との交わりについて、3名の作家がそれぞれの制作手法と深く結びついたパターンやロジックを足がかりとすることで、その絡まり合う交点に対して接近、あるいは離脱することを主題として構成されます。

関真奈美は物理空間と紙の上やディスプレイ上など、いくつかの異なる次元に代理表象された空間を併置し、言語とイメージをプロシージャルに往来する手続きを踏むことで制作を行っています。近年では、プログラムやシステムの逐次的なプロセスに分け入り、人間の言語や身体の振るまいに呼応させたパフォーマンス作品などを発表しています。

カプセルホテルの一室、住居の床下、あるいは演劇の舞台上など、前谷開は集団的同調に潜在する空伱のような場に身を置き、その只中で自らに向けたカメラのシャッターボタンを押すことで、自身の行為と身体を跡付けるかのような写真作品を制作してきました。近作では、町と町をつなぐ間にある空伱や切断面としての野山や沿岸部を訪れ、風景と身体の関係についてセルフポートレイトの手法を応用した作品を発表しています。

松元悠はマスメディアが報じる事件の周縁に赴き、その追体験を試みることで再構築される当時者の像から、主にリトグラフ技法を用いた版画を制作しています。現場を歩くことで知りえた光景や土地柄の詳らかなコラージュは、一枚の版画に多弁な具象性をもたらすと同時に、作者の自画像に置き換えられ当事者たちのイメージの重なりによって、その埋め合わせようのない不在がいっそう際立たされています。

「船は岸に辿り着けるのか」という展覧会名は、それ自体が無体な問いかけであり、複数のパラドクスが言い換えられて折り重なり合う交点となっています。本展では3名の作家の固有のアプローチ(あるいはディパート)を通して、パラドクスの造形的な表象や造形に内在するパラドクスが提示されます。

スケジュール

2021年9月4日(土)〜2021年10月3日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、祝日
入場料無料
会場TALION GALLERY
http://www.taliongallery.com/
住所〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 B1F
アクセスJR山手線目白駅より徒歩6分、東京メトロ副都心線雑司ヶ谷駅2番出口より徒歩2分
電話番号03-5927-9858
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