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[画像: 顧剣亨 Shanghai Center Inkjet printing 2000×3000mm 2019]

顧剣亨 「A PART OF THERE IS HERE」

YUKIKOMIZUTANI
終了しました

アーティスト

顧剣亨
YUKIKOMIZUTANI では、3月9日(火)より4月10日(土)まで顧剣亨個展「A PART OF THERE IS HERE」を開催いたします。YUKIKOMIZUTANI での初個展となる本展は、様々な都市を展望台から捉えたCityscape シリーズ、自ら内モンゴルの貯炭場に足を運び石炭の山を撮影したDark mountainシリーズから成る展覧会でございます。作家自身の身体感覚を基軸として、新たな都市像を捉えた写真作品を発表致します。

顧剣亨は、これまでも複数の写真から一つのイメージを生み出す digital weaving という手法で異なる4つの場所の写真から実在しない風景を生み出す Utopia シリーズを制作してきました。digital weaving のピクセル毎に削除と保留を何万回も繰り返し、その素材を重ね合わせる手法はテキスタイルのようなイメージを生み出します。
本展覧会で発表されるCityscape シリーズは、これまでのdigital weavingの手法で高層ビルの展望台から4つの方向に向けて撮影した写真を重ね合わせた作品です。digital weaving によりテキスタイルのように見える作品は、テクノロジー社会での身体性の喪失による、断片化された現代人の都市像を浮かび上がらせています。Dark mountain シリーズは、現代都市を構成している石炭の山を捉えた作品です。石炭は産業革命から最も重要な燃料として使用されており、世界の火力発電の4割を担っています。石炭が都市を生み出し、その都市を維持するために石炭が採掘され続けているという事実は、展覧会タイトル A PART OF THERE IS HERE の意味することの一つです。
顧剣亨の作品は、現代社会におけるテクノロジーの発達により失われる私達の経験の身体性、それによる新たな都市像だけでなく、我々の断片化されていく認識をも問いかけます。展望台に上がった時、私達はそこで「全て」を見て都市を認識している訳ではないように、現代社会で情報過多に晒されている私達は、SNS に流れる大量のイメージを無意識のうちに取り入れ、断片化された「ここ here」と「そこ there」を繋ぎ合わせ、認識を形作っているのかもしれません。

スケジュール

2021年3月9日(火)〜2021年4月10日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
金曜日は19:00まで
休館日
月曜日、日曜日、祝日
備考
開廊時間 12:00〜18:00、日曜日・月曜日は休廊、金曜日は20:00まで
入場料無料
展覧会URLhttps://yukikomizutani.com/japanese/exhibitions/%e9%a1%a7%e5%89%a3%e4%ba%a8-a-part-of-there-is-here/
会場YUKIKOMIZUTANI
https://yukikomizutani.com/japanese/
住所〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX II 1F
アクセスりんかい線天王洲アイル駅B出口より徒歩7分, 東京モノレール天王洲アイル駅南口より徒歩8分、京急本線新馬場駅北口より徒歩9分、JR品川駅港南口より都営バス「天王洲橋」下車徒歩3分
電話番号03-6810-3885
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