ジョアン・ミッチェル + カール・アンドレ 「Fragments of a landscape (ある風景の断片)」

エスパス ルイ・ヴィトン大阪

poster for ジョアン・ミッチェル + カール・アンドレ 「Fragments of a landscape (ある風景の断片)」

46日後終了

このたびエスパスルイ・ヴィトン大阪はオープンを記念して、アメリカを代表する2人のアーティスト──1950年代に画家としての活動をスタートさせ、第二次大戦後の抽象表現主義の旗手となったジョアン・ミッチェルと、1970年代初めにミニマル・アート運動を牽引した彫刻家 カール・アンドレの 作品を紹介する「Fragments of a landscape (ある風景の断片)」展を開催いたします。本展は、これまで未公開 のフォンダシオンルイ・ヴィトンの 所蔵作品を 世界 各地のエスパスルイ・ヴィトンでご紹介する「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの一環であり、東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウル、そして今回新たに大阪が加わり、国際的なプロジェクトを通じて、より多くの人々に所蔵作品に触れる機会を提供することを目指しています。

ジョアン・ミッチェル(1925-1992年)は、シカゴ美術館附属美術大学で学び、1948年に渡仏、1949年までパリに滞在しました。拠点とするニューヨークに戻ると、コンラッド・マルカ=レーリ、ウィレム・デ・クーニング、フランツ・クラインが設立した芸術家の集いの場「ザ・クラブ」(「8thストリート・クラブ」とも呼ばれる)の活動に参加。1953年にステイブル・ギャラリーで個展を開催して高く評価されてから2年後、ニューヨークとパリを往き来する生活を送り、フランスでは北米出身のアーティストたち(シャーリー・ジャフィ、サム・フランシス、ノーマン・ブルーム、ソール・スタインバーグ、ジャン=ポール・リオペル)と親交を深めました。1969年、クロード・モネが住んでいたことで知られるヴェトゥイユに居を構えると、豊かな色彩によって光に寄せる想いを表現しはじめ、その作風は彩られた表面の細分化という特徴を帯び、ミッチェルは「抽象的印象派」と見なされるようになります。ただし、この呼称は、彼女の作品の骨格をなすダイナミックな対立──自然を忠実に表現したいという想いと、尊敬するファン・ゴッホから影響を受けた主観的で激烈な表現のパワーのぶつかり合い──を消し去るものでした。1972年以降、ミッチェルは大型作品に取組むようになります。異彩を放つ作品の構造は、彼女特有の官能的な色使いが存分に発揮されることを可能にしました。1980年代初頭、才能の絶頂期を迎えたミッチェルは、今回展示される《Untitled》(1979年)や《Cypress》(1980年)に表れているように、明らかに風景画に回帰しています。晩年期の作品に見られる光と色が交互に繰り返される抽象的「モチーフ」は、彼女の筆遣いがますます自由になっていったことを示しています。

建設関係者が多い環境で生まれ育ったカール・アンドレ(1935年-)は基礎的な素材を好んで扱い、それは前の世代が実践していた抽象表現主義への反応の表れとも言えます。アンドレは、アメリカの画家フランク・ステラの影響を受け、独自のスタイルを確立しました。すなわち、素材そのものへの愛着、厳格な制作姿勢、象徴性の拒絶です。アンドレは早い時期から、彫刻に根源的な変化をもたらす試みに挑戦しました。それは、床や地面との関係の重視、ダイレクト・カービングの手法です。素材は彫刻を施すよりも未加工の状態のほうが興味深いとの信念を抱くようになると、ついには素材に手を加えることを全面的に放棄し、煉瓦や丸太や規格品である合成コンクリートブロック、金属板などをそのまま使うことを選択するにいたります。彼の創作の原理原則は、形状、構造、場所の等価性です。アンドレ本人によると、彼の作品は周辺の環境と切り離せぬ関係を結んでいて、作品自体に固有の意味があるわけではなく、作者が手を加えた痕跡は残っていません。彼の最も有名な作品の1つは、地面に薄い金属板を置いたものであり、人々に上を歩いてもらうことで芸術作品の神聖視を打破することを意図しています。あらゆる物体と同じく、芸術作品も摩耗することがあり得る、摩耗すべきだ、との主張が込められています。今回展示される《Draco》(1979-2008年)は、ウェスタンレッドシダー(ベイスギ)の材木を組み立てた作品であり、展示室の中央に設置されることで来場者の動きを妨げ、展示空間の構造を強調します

この2人のアーティストを並べて紹介することで、一見したところ背反する2つの芸術潮流──激烈な色使いによる自由な表現と、あるがままの素材で見せる幾何学的厳密さの奥深さが照らし出されます。2人の共通点は根本に迫るアプローチであり、 これが作品の周囲に、そして作品と空間との間に緊張を生み出しています。

メディア

スケジュール

2021年02月10日 ~ 2021年07月04日
4月17日から30日は休館、5月1日より当面の間11:00〜19:00

入場料

無料

アートスペースの開館時間

12:00から20:00まで

アクセス

〒542-0085 大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-8-16 ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋 5F
電話: 03-5766-1094

地下鉄御堂筋線心斎橋駅4B出口より徒歩3分

Google map

このイベントに行かれる際には、東京アートビートで見たとお伝えいただければ幸いです。

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2021) - About - Contact - Privacy - Terms of Use