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星野武彦 「歯車とレバー」

トークンアートセンター
終了しました

アーティスト

星野武彦
Token Art Centerでは2021年7月31日より星野武彦個展「歯車とレバー」を開催します。 星野作品の多くはミニマルな要素で構成された油絵ですが、しかしそのモチーフは野球ボール、ビデオゲームのワンシーン、馬や鳥、また描き方についても簡素な線描や漫画絵のようなタッチあるいは油絵具を用いたオーソドクスなものまで、作品によって様々で一見とらえどころがないように思えます。 星野の場合、絵画制作の起点となるのは多くはモチーフでありながらも、手法が起点となる場合があります。描く手法が起点となる場合の例としては、8枚同じ油絵を描く、墨壺を用いて線描を引く、園芸用の網目の荒い麻布を支持体に用いるなど。まずこのような描きたい手法を出発点として、その手法にはどのようなモチーフを合わせると面白い画面となるのかを考えるというプロセスです。一方で描きたいモチーフが先行し、それに合わせて手法を検討する場合もあります。モチーフには日常生活で目にした自身でも理由は不明ながら引っかかる人物や事象、記憶に沈殿していた風景の断片など、これらモチーフにはどのような手法や構図が面白いかを検討します。 星野は自身の作品制作について、画面を構成する要素を極力減らして最大の効果を生み出す仕組み、つまり「歯車とレバー」のようなものだと話します。削ぎ落とした要素(モチーフや手法)を作品ごとに自身がこれまで思いつかなかったようなやり方で組み合わせながら、新しい画面を作ろうと試みているのです。 また、近年の作品ではPCのお絵かきソフト用いて○△□などの基本図形のみで構図を検討したり、線描を引く際に型紙を用いるなど、アナログなツールを用いたり、インターネットの画像検索でみつけたモチーフを作品に用いるなどしています。これらは星野作品に漂う独特の滑稽さを生み出していますが、制作の中に上記のような外的で不自由なアナログツールを差し込んだり、イメージを借用することは、自身の絵画制作を一部手放したり、コントロールできないものを取り込む行為とも言えます。そういった作業を経て、制作した自身が一番驚くような作品を制作しようとしているのかもしれません。 本展では、豪速球やあるプロ野球選手をモデルとした肖像画、馬の尻などをモチーフとした新作絵画を中心に構成します。星野にとって1年ぶりの展覧会となります。

スケジュール

2021年7月31日(土)〜2021年8月29日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
入場料無料
会場トークンアートセンター
http://token-artcenter.com
住所〒131-0032 東京都墨田区東向島3-31-14
アクセス東武伊勢崎線東向島駅より徒歩8分、東武スカイツリーライン曳舟駅より徒歩10分、京成押上線京成曳舟駅より徒歩10分
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