香港出身の雷康寧(ルイ・ホンネイJosephine H. N. Lui)は様々な生物の形態からインスピレーションを得て、人間の生存と自然との関連性について、あるいは生物それ自身が宇宙を内包しているという哲学的な思考を、造形的に表現しています。主な手法としてテラコッタに着彩を施した精巧な作品は、一見落ち着いた雰囲気を漂わせながら緊張感を放ち、それぞれ奥深い精神性を秘めています。今回は立体作品と平面作品を合わせて発表、多様な種として進化している世界のすべての存在が、皆同じ源から生まれているという「存在のつながり」を表現します。