海野林太郎 「What You See is What You Get」

EUKARYOTE(ユーカリオ)

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EUKARYOTEでは6月11日(金)から7月4日(日)までの会期にて、海野林太郎による個展「What You See is What You Get」を開催いたします。

タイトル、「What You See is What You Get」は、「それ以上でもそれ以下でもない、見たまま」という意味になります。
多様な情報が氾濫する現在においては、あらゆる意味で「見たまま」であることは難しく、直訳すると「見えるものは得られるもの」という言葉にも示唆を感じると海野は話します。
本展では、全て新作となる3つのシリーズ映像作品のほか、写真やドローイング、粘土の立体を交えたインスタレーションを発表いたします。

海野林太郎は1992年東京都生まれ。2018年、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。アーティストコレクティブ「カタルシスの岸辺」のメンバーとしても活動しています。
主な個展の一つである「風景の反撃 / 執着的探訪」(トーキョーアートアンドスペース本郷、2019)で発表された作品においては、カメラを固定した自身の身体をコントロールし、一人称視点のビデオゲーム映像をモチーフに街中を撮影したり、同じ方法で撮影した野焼きの風景を、ドローンからの空撮映像を交えることによって、平穏な日常と戦場ゲームの惨禍の光景とを曖昧にさせるなど、私たちが目にする景色の実在性を揺らがせ、世界の重層性を引き出す手法が評価と注目を集めました。

昨年、世界中を覆った新型コロナウイルス感染拡大の影響により、従来の作家活動は制限を受け、海野自身もパンデミックによる世界的混乱から日常の中でふとした瞬間に「死」について考えることが増えました。
その過程で、悲壮感を真正面から捉えてストレートに表現するのではなく、それを「笑い」にスライドし脱構築する「コメディ」という手法に興味を持つようになったと話します。
それは本展へ向けた制作手法にも反映されています。固定カメラを使用した撮影であったり、フィクション映画における古典的シーンの引用など、近年取り組んできたゲーム的一人称視点の様式から変化と実験を及ぼしました。
例えば映像作品「ハウス」の一見戯画化された場面においては、フィクションという約束の上で得られる死に対する忘却と、リアルな死の可能性といった表裏一体性を含んでおり、死を超克するしなやかさとともに倒錯した感覚を鑑賞者に与えます。
本作品群は、自身に根ざしたリアリティである宗教に対する了知と、ビデオゲーム的知覚に立脚した独特な視点を持つ海野の新境地と言えるのかもしれません。

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スケジュール

2021年06月11日 ~ 2021年07月04日

アーティスト

海野林太郎

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