終了した展覧会・イベントです
[画像: Dan Flavin, untitled (to Virginia Dwan) 2, 1971, blue, yellow, pink, and red fluorescent light © Stephen Flavin / Artists Rights Society (ARS) / New York. Courtesy David Zwirner]

「I Care Because You Do」

The Mass
終了しました

アーティスト

ダン・フレイヴィン、スターリング・ルビー、ジュリー・カーティス、アーサー・ジャファ
The Massは、ニューヨークを拠点とするキュレーター、マット・ブラック氏との共同企画にて、15名の国際的なアーティストによる展覧会「I Care Because You Do」を開催いたします。20世紀末から現代に至るまで、様々なアーティストがミニマリズム、コンセプチュアリズム、ポスト抽象表現主義の成り立ちを明確にし、触発され、時には破壊し、その複雑な光景・環境を反映した作品を数多く生み出してきました。本展は、15名のアーティストの独自の目線で今日までの時代背景に改めて寄り添い、表現の方法とは何かを探る展覧会となります。展覧会の出発点となる作品は、ダン・フレイヴィンによる光の作品「untitled (to Virginia Dwan)2」です。この作品は、従来の色の光の線が交差したり平行したりすることで構成され、街のネオンをイメージしたマルチカラーの光が空間に溢れ景観を一変させます。市販されている蛍光灯を用いるフレイヴィンの作品は、身近でありながら私たちに環境との関係性について異なる角度から再考させ、環境全体の作品化=『ライト・アート』として提示しています。

本展へ参加しているスターリング・ルビー、アンドレア・マリー・ブライリング、スペンサー・ルイス、セイア・ゴメスなどのアーティストは現代社会を反映した複雑で幾重にも重なる系譜を、作品を通し例として示しています。フレイヴィンの光の作品と現代のアーティストの作品それぞれに、その時代が持つ要素や象徴性が取り入れられ、作品を観客が横断し、印象を変化させることを可能にするといった点で両者の間に類似性を見出すことができます。

また、本展では、環境や作品が生み出す物質的な性質だけではなく、人間性に焦点をあてたテーマも追求します。ジェナ・グリボン、ジュリー・カーティスなどの具象をメインとするアーティストや、バンクス・ヴィオレット、アーサー・ジャファなど、複数の分野をまたぎ制作をするアーティストそれぞれが、テクノロジー、消費、ジェンダー、人種など、あらゆる現代社会に一貫する潜在的なプロセスを検証します。

世界各国のアーティストを招聘することで、アーティスト、作品、そして展示空間の間に特有の対話を生み出すこととなった本展。シンプルで幾何学的なコンクリートの構造によってミニマリズムを表現した「The Mass」は、東京のアンダーグラウンド・ストリート・カルチャーの発祥の地である原宿の中心部に位置し、文化の中心地である都市の共通点やつながりを強調しながら、展示作品とのコントラストを生み出します。

スケジュール

2021年5月29日(土)〜2021年6月27日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
入場料無料
会場The Mass
http://themass.jp/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-11-1
アクセス東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A1出口より徒歩5分、JR山手線原宿駅東口より徒歩7分
電話番号03-3406-0188
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