真海宏之展

いりや画廊

終了しました

アーティスト

真海宏之

彫刻家真海宏之は、積み重ねと省き、いわゆるプラスとマイナスの要素を整理しながら組み立てる『モデリング（Modeling）』手法を用い、造形と構成から生み出される“美”を追求しています。

「形態（Form）」と「色彩(Color)」に焦点を当て、彫刻本来の概念に素材や技巧、そして思考など、様々な現代的要素を組み込むことで、素材感を優先しがちな彫刻に対し、“かたちが着飾る”色彩観念へ変化を促そうとしています。これらを作品に両立させることが、今を生きる作家としての造形美であると真海は考えます。

今展覧会で展示する自画像とも言える様々な色を纏った同一顔の数々、そして真逆の色のない半身の馬。異なる表現でありながら、真海はこれら２種の作品でモデリングの可能性を模索しています。反復や左右対称・統一、一定の秩序の中で要素を組み立て、整理していく構成から私達が導かれる、外見から感じ取ることができない複雑な内面。そこから、作品を通して様々な思いや解釈を引き出され、私たちは考え感じ、また自分に置き換えることで、今後人と人とが向き合う新たな形を模索する良いきっかけになるのではないでしょうか。今回は、そんな真海の新作を中心に発表いたします。

スケジュール

2021年3月1日(月)〜2021年3月13日(土)