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高屋永遠 「薄紙を剥ぐように」

WHYNOT. TOKYO
終了しました

アーティスト

高屋永遠
高屋永遠の新作群を前に忘れてはならないのは、彼女が初めから抽象を描いていたわけではないということだ。2015年の「プロポジション・シリーズ」では、今よりもはるかに大きなキャンバスに、流動する異形の生命を描き出していた。2017年より続く「青のシリーズ」では、その具象性がそぎ落とされ、生命と物質のあわいのような、より純粋な流動性だけが抽出されていた。そうした存在感覚の探究の延長線上に、今回の作品展「薄紙を剥ぐように」も位置している。
新たなシリーズ『癒しの地』に含まれる予定の今回の作品群は、「青のシリーズ」をベースとしつつも、色彩はより暖かく、モチーフもやや具象性を持ち始めている印象がある。それは前シリーズで突きつめられた純度の高い内省が、あたかも外界との緊張感を取り戻そうとするかのようだ。作家によれば、そのモチーフは「桜」だという。意外なほどに具体性を伴っているようにも思えるが、キャンバスに表現されているのはやはりあくまでも純粋な存在感覚の探究であり、それが「桜」というイメージのもとで展開されているにすぎない。
本展において高屋は、これまでの探究で培った技術をもって、桜の「桜性」の抽出に挑戦している。

スケジュール

2021年4月10日(土)〜2021年4月24日(土)

開館情報

時間
13:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、日曜日
水曜日は事前予約制
備考
4月10日から16日は事前予約制(平日17:00-20:00 休日13:00-19:00)
入場料無料
会場WHYNOT. TOKYO
https://whynot.tokyo/
住所〒153-0053 東京都目黒区五本木2-13-2 1F
アクセス東急東横線祐天寺駅東口より徒歩4分
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