練馬区立美術館アーティスト
山本丘人、稗田一穂、毛利武彦、上野泰郎、小泉淳作、近藤弘明、矢谷長治、堀越保二、滝沢具幸、土屋禮一、中野嘉之
箱根芦ノ湖畔にある成川美術館は、戦後から現代の日本画を中心に約四千点を有する私立美術館です。美術館からは富士山の雄姿や箱根の美しい自然が一望でき、観光スポットとして年間数十万人の来観者を数えています。
創設者の成川實氏が長年にわたり収集した日本画コレクションの根幹は、戦後日本画の革新的運動をになった山本丘人の代表作120点です。
山本丘人(1900−86)は、東京上野に生まれ、東京美術学校で松岡映丘に学びました。大正末からは、新興大和絵会や同門の杉山寧らと結成した瑠爽画社で研鑽をつみながら、戦前の帝展・新文展で受賞を重ねました。戦後の日展では審査員となりましたが、1948年に日展を脱退。上村松篁や吉岡堅二、秋野不矩らと世界性に立脚した新たな日本絵画の創造を目指して在野の団体「創造美術」を結成しました。モダンな造形感覚の中に抒情性を秘めた丘人の作品は、旧態依然であったそれまでの日本画に新風を吹き込みました。そして、その後の新制作協会や創画会のリーダーとしてのみならず、「真実の心象風景」を求め続けたその画業は、多くの画家たちに多大な影響を与えました。
本展は、成川コレクションの精華ともいうべき丘人の作品約50点を中心に、直接薫陶を受けた稗田一穂、毛利武彦、上野泰郎、小泉淳作、近藤弘明、矢谷長治をはじめ、強く影響を受けた堀越保二、滝沢具幸、土屋禮一、中野嘉之ら現代作家の作品約50点を併せて紹介し、丘人芸術と現代日本画にまで脈々と流れる創造精神の水脈を見渡します。
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