ギャラリー・マキ2001年9月11日に起きた米国同時多発攻撃以降、既に5年が経ち、今春3月20日にはイラク開戦から3年となりました。9・11テロの傷と復讐心に駆られた米国は、アフガニスタン戦争だけでは安心できず、フセイン政権打倒までも実現させたとはいえ、いまもイラク戦争の行方は不透明なまま、中東情勢は不安定な火種として世界政治を脅かしています。これに伴い、米国追従の度合いを益々増強させてきた日本政府は、自衛隊をなし崩しにイラクに派遣するなど国の根幹をなす憲法を無視するような政治を行ってきました。とはいえ、そうした政治に踊らされてきた日本経済、社会も年明けから様々な局面で、いわば「昨日の英雄」が「今日の奈落」に陥るという欺瞞性を露呈させています。また対外的には、小泉首相の靖国神社参拝などがアジア近隣諸国から反発を買い、「反日」現象を呼び起こし、近年稀なアジア外交の停滞をもたらしています。過去の歴史を切り捨て、日本はいびつな「右傾化」の道を歩んでいるようです。
こうしたこの世界のありようを私たちは日本人としてどのように捉えるべきなのか。平和のための戦争という「暴力の爆破」を日常的に抱え持つ現代社会を構成する一員である私たち。一人一人がこの現実をどのような形でつむぎ出し表現し、新たな地平を切り開いていくことができるのか。という問いかけのもとにこの企画が自ずと立ち上がりました。この問題は可能な限り年数を重ねながら、多層性を持って「論証」されていくべき課題だと考えています。
会期中の毎土曜日(6月24日、7月1日、7月8日)の午後に作家によるスライド&トーク「幻燈会」を随時催します。いずれも皆様のご参加をお待ちしております。
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