青山ブックセンター・青山今回の第4号をもってZINEとしての活動を終えるPHILOSOPHY。写真や挿絵の原画など、これまで誌面を飾ってきた数多くの素材を用い、区切りとなる大規模なインスタレーションを行います。
「裏原宿」という言葉を聞いた事ありませんか?
10年程前から原宿で活動し始め、無意識にローカリズムのニオイをプンプンと漂酔わせ、完全身内ノリで、いわば店舗というよりコミューンのような存在の洋服店が幾つかありました。
そんなニオイにもかかわらず、店の姿勢に共感し、洋服を買いにきてくれるようになったコアな人たちのくちコミなども相まって、その表通りに面してない裏道は異常な盛り上がりを見せ始め、徐々に幾いくつかのブランドはメジャーへと台頭しだし、メディアは5・6年程前からこの異常な盛り上がりを「裏原宿」という言葉で一種のブームとして紹介しはじめました。このことがきっかけで「裏原宿」という言葉が生まれたと思います。
その「裏原宿」に幾つかある店の1つが「ネイバーフッド」という店であり、この雑誌のスタッフも所属している会社であり、活動の拠点ともしているところです。
94年、店舗オープン当初は、海外に行き、買い付けしたものも置いていたりもしましたが、現在は店舗名と同じ名のブランド、《ネイバーフッド》と《ダブル・タップス》という2ブランド構成で、オリジナルの衣類のみを販売しています。
その内の1つ《ダブル・タップス》は、現在まで僕がデザイナーとしてやってきている本職です。
さて、なぜメディアを始めたか、ということです。
「PHILOSOPHY ZINE」は都市での生活を基盤とし、成長し自らのアイデンティティを追求していく過程で必然的な創刊でありました。
先ほどの「裏原宿の異常な盛り上がり」がきっかけとなり当時、僕自身が未熟でありアイデンティティ・クライシスといった状況になってから見え出しこと、感じ出したこと、それらの必然性を具体的なかたちとして表現する手段。つまり、必然である物事を編集し情報として発信し共有できればということです。
紙という媒体を使い、それまでにあった、またこれからある、「どこかの誰かにもなにかしらの役に立つのではないか」と思っている情報を再編集し、紹介して、自分たちにしかできないことを強みに活動していきたい、これがメディアを始めたきっかけのひとつです。
西山徹
『Philosophy Zine Issue No.0 / 04 July 2005 特集 "Philosophy Store" Enter』から
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