Gallery TRAX写真はどんなところからでも始まる。1945年の8月6日、広島に落ちた原爆は強烈な光を放ち、人々や物の形を街の壁や道に焼き付けた。その影は、実際の壁、道そのものの色であり、その影以外の部分はすべて、高熱により変色したものである。それはまるで、世界全体が人々を写すカメラにかわってしまったようである。銀行の階段で待っている女性、会社へ行く途中の男性 - 世界が一変する寸前をとらえてしまった。
幼少、戦後のパリで「魂の写真」を見たスピワックは深く影響された。
この展覧会では、ネブラスカでとった7点の写真が展示される。空虚的なその場所にあの広島の風景を思い出し、とらわれていったスピワック。米国中西部特有の光にあてられた高壁、巨大な工業地帯の跡地、壊れかけの壁を越えておりてくる人影は幽霊のように見える.彼の写真は、見えない物を写し出したようだ。その写真はそれらの見えないものたちの証拠のようである。
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