ギャラリー[1号室|2号室]原澤牧子は、時分の好きなもの、宝石や食べ物などを彫刻の作品にして発表してきました。それはときに巨大化されたり、複数のものが整然と並べられていたり、ひとつぽつんと壁にかかっていたりと、彼女の思いが展示の仕方に反映されているように感じられるものでした。
作品はいずれも、粘土で原型をつくり、石膏で型を取り、樹脂、ロウ、紙などで仕上げられています。「型からパカッとはずすのが楽しい」と作者は言います。そういった触覚に関わる感覚を、来場者にも味わってほしいという願いを抱いているのです。「社会的な訴えやコミュニケーションとは少し違う、もっと近くの感情を見た人に持ってもらいたいとおもっています。大きな声で訴えても聞こえないものは、小さい声で内緒話です。内緒話は近づかないと話せませんから。近づけば言いたいことはたいがい伝わります」(2007年7月26日のメールより転載)。今回の展覧会タイトル「空気、Kuchen」のKuchen クーヘンとは、ドイツ語で「お菓子」のことです。
[画像:(C)原澤牧子]
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