当時の代表作品としては、1968年AVANT-GARDE誌主催の「反戦ポスターコンテスト」 で入賞したシルクスクリーンプリント作品「NO MORE WAR」シリーズや、伝説的バンド、モンキーズやジェファーソン・エアプレインのジャケットワークなど、ポップアート及びサイケデリックカルチャーの日本への導入に重要な作品を残しています。また、田名網は、「卵形」(1963)、「田名網敬一の肖像」(1966)、「未来虚像図鑑」(1969)といった作品集の出版に力を注ぎ、アートブックの作品性といったテーマにも早くから取り組んできました。これらの作品は、田名網が、広告芸術のルールを応用したポップアートの可能性にいち早く着目し、遅くとも60年代の中頃から多色印刷やイメージのサンプリングなどといった技法と、アートにおける複製という概念を自身の作品に実験的に応用していたことを表しています。
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