本展は「若林奮―VALLEYS」展と題し、未発表作品を含む、立体作品約30点、版画、ドローイング約120点によって若林奮の仕事を捉え直そうとするものです。「不明確性についてⅡ」(1973)や版画集「21,34-VALENCE」(1974)に見られる地下や斜面への関心から、自身と対象の間を満たす空間を測る尺度「振動尺」についての考察を経て「Valleys」へと至る過程、そして「Valleys」から派生する作品群――犬の視点から眺められた「Valleys」である「Run and Rest」(1996)や時間を伴う振動尺としての「胡桃の葉Ⅱ」(1997)――につながる制作をたどることで、私たちは新たな若林像を見出すことでしょう。
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