銀座一穂堂街中に彫刻が溢れ、街ごと美術館といえるローマ。この街に来た芸術家達の多くが先達の凄さに負けて逃げ出したというエピソードをよく聴きます。
そのローマに奥村信之氏は1985年に渡り、師エミリオ・グレコに弟子入り。コンテンポラリーアート彫刻が氾濫する中、奥村信之はローマ郊外ブラッチャーノ湖畔、古代人が残した洞窟をアトリエにし、3000年前からのギリシャローマ時代の古代蜜蝋型鋳造(イタリアン・ロストワックス)という手法で作り続けています。今ではイタリア人でさえ作らないその製法と確かな職人に助けられ、名誉な彫刻を制作しているといえます。
中でも2003年ローマ法王在位25周年記念に作った「ヨハネ・パウロ2世胸像」はあのバチカン大聖堂の中心、ベルニーニの像と並んで飾られています。法王像はキリスト教の歴史2008年間を思う時、イタリアの各時代時代の巨匠が制作の栄誉に預る最も名誉で、かつ難しいとされるブロンズ彫刻。2006年には現法王ヴェネディクト16世の全身像も制作しました。日本人で、いや東洋人としても初めてであり、そしてヨーロッパの誰もが精神の拠所として残したいキリスト教の大本山、バチカン大聖堂の法王胸像を制作し飾られることは、日本国民としても大きな誇りです。
この度、ざくろ坂ギャラリーにおいて、「女神と動物達」と題した、女性の美しい肉体表現と踊り子の躍動感に溢れた、格調高い作品を紹介します。あのベルニーニやエミリオ・グレコ等と並ぶような世界が認めたアーティスト・奥村信之の技と表現力を鑑賞して頂けたらと思っております。
[画像: 「踊り子」 56 × 11 × 22.5cm]
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