ゼンシ小川泰は「人間」をモチーフにした作品を制作していますが、そこで描かれる人間は複数の眼をもっていたり、角が生えていたり、あるいは鳥の顔や体を有していたりと、かろうじて人間の輪郭をもっているものの通常私たちが人間の顔であると認識しているものとは大きく異なります。さらに原色をふんだんに用いた鮮やかな色彩によって、その描かれた人間のもつケモノ性がより一層むき出しになります。格闘家の不自然なまでに鍛え上げられた筋肉、平然としている人の面の皮の下に潜む欲望渦巻くケモノ性。小川はこういった私たちが日々目にしているものの背後に潜む「異常」なものを豊かな想像力でもって顕在化させます。小川によって暴きだされたケモノ性は醜く、決して心地よいものではありませんが、不思議と惹きつけられるのです。挑発的なタイトルがつけられた本展では、人間の顔を描き、切り抜いたシリーズを発表します。
小川はこれまで ZENSHI でのグループ展や、昨年韓国で開催された「ヘイリ・アジアプロジェクトII 日本現代芸術祭」において好評を博してきましたが、本展が ZENSHI での待望の初個展となります。是非この機会にお出かけ下さい。
オープニングパーティー:4月5日 20:00より
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