Takuro Someya Contemporary ArtAntennaは、2002年より京都を拠点に活動する若手アーティストグループです。メンバー各々が、映像、立体、イラストレーション、建築、デザイン等、ジャンルを超え横断的に関わり、その可能性によって生み出される新たな表現を目指しています。
現在のメンバーは、田中英行、市村恵介、古川きくみの3人。
前回、2006年にTSCA柏での個展「ジャッピー来臨」で描いたフィクションの世界(ヤマトピア)。本展では、私たちが生活する現実の世界へと舞台を移して展開し、現代の日本社会が持つ表と裏、光と影といったリアリティの二面性をより強く表そうと試みます。
2007年から2008年にかけて「現代御札都市曼荼羅」や「現代御札都市図」など、現代都市の表層部分、表や光に焦点を当て発表していたのに対し、今回の新作、天吊りの状態で展示する大型立体作品では、現世(うつつ)が反転した世界を展開します。その反転世界は、単にネガティブな意味や表の対比を意味する裏や影ではありません。表層的で希薄な現代社会の深層をたどっていくと、そこに住む人々の暮らしや風習、プリミティブな感覚に出会い、それこそが本来の人の中に存在する「真理」だと彼らは考えます。
本展のタイトル、「トコ世ノシロウツシ」における「トコ世」(常世)とは、永久不変の意味をさします。「シロウツシ」とは、神霊が現れるときに宿ると考えられているモノ「依り代」(シロ)と、それらを映し出す「ウツシ」から成る造語であり、また、映像作品「ジャッピー来臨」に出てくる移動を表す儀式の名前でもあります。
「トコ世」と「シロウツシ」。本展でAntennaは、この相反するとも捉えられる二つの音から広がる世界観を題し、表と裏、有と無、刹那と永劫といった対照的な要素がつながり、同時に存在していることにこの世の真理があるのではないか?という問いを、私たちに投げかけます。
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