パルコファクトリーこのたび、パルコファクトリーPARCO 40th記念企画vol.4 として高校生アーティスト小出茜による個展「女子脳小部屋」を開催致します。中学生だった15歳の頃にデビューし、現在18歳となった現役高校生アーティスト、小出茜。その初となる本格的な個展となります。
中学生からカイカイキキに所属する彼女は、アートの祭典、GEISAIに参加したことがきっかけでスカウトを受け、一気に才能を開花させたシンデレラ・ガール。若手の育成に心血を注ぐ村上の秘蔵っ子として、すでにプロとしての実績を重ねていますが、その裏には、厳しくも地道な鍛錬の時間が流れています。学業と両立させながら、ときには休みを返上してキャンバスに向き合ってきた成果が、この展覧会でお披露目となります。
落ちついたブルーやグリーン、スモーキーなピンクなどを基調とした画面に描かれるのは、もの言いたげな瞳をもつ女の子たち。靴箱にひとりでこっそりと隠れていたり、動物や花と戯れていたり、内面の自分の姿なのだろうか、小さな分身とともに不可思議なシーンが描かれていたり、ときにはコミカルに愛嬌を見せることもあります。彼女たちは、変幻自在に絵の中に溶け込み、見る人を飽きさせません。絵のスタイルも多彩で、コラージュのように日常の風景や事物が混在することもあれば、グラフィカルな装飾性を極めた一枚もあります。好奇心旺盛にさまざまな手法を試し、描くことを楽しむ嬉々とした気持ちが画面からあふれ出ています。
マンガの影響を受けた落書きの延長で生まれた小出の作品は、彼女自身の成長と歩調を合わせるかのように、刻一刻と変わり続けています。初期には、人と上手くコミュニケーションがとれない控えめな女の子の、学校での悩みや日常の事象が描かれることが多く、思春期特有の“傷つき”が、主題に転化されていました。
しかし、既存の美術教育やアートシーンの文脈とは無関係に、純粋に絵に取り組み、人々の評価を得るうちに、彼女は絵画という創造の言葉で、雄弁に心の内を語り始め、今では世界とつながる喜びを知るようになったかのように、不安げだった女の子たちは、ファンタジーの世界を生き生きと動き回っています。絵は、世界を自由に飛び回る魔法の翼となり、彼女にとって大事な居場所となったのです。
回顧される青春ではなく、現在進行形の十代のリアル。小出の思春期の想像力は、茫漠とした世界に立ち向かう心細さと、未来が開けていく期待感のなかでゆっくりと育まれています。見る人は、様々な思いを胸に、新たな才能の出現に驚かれることでしょう。
関連イベントも開催します。詳しくはHPをご覧下さい。
[画像:「ひっくり返ると宇宙が見えた」(2007) Acrylic on canvas ©2007 Akane Koide/Kaikai Kiki Co.,Ltd. All Rights Reserved]
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