山本現代2年ぶりとなります今回の個展は[Ymene (イメネ)]と題し、同名の新作映像作品を発表いたします。
[Ymene]はまだ制作中で、現時点では作家が旅先にて無心で撮れるものを撮りため、その偶然出会った光景の一瞬を取り出し、それを素材にアニメーションをつくるように一枚一枚手を加え作品を制作している最中です。作品は必ずしも作家が意図した結果にはなり得ず、むしろすべてをコントロールできるようならば、それは自分が理想とする作品にはならない。作家は作品を前にして受け皿になるべきで、どんなものを受け取って、どのように吐き出せるか、そこにしか作家の才能は活かせないものだ、と高木は語ります。
映像は頭の部分から作り始め、終わりは作品自体が知らせてくれるといい、映像を完成させた後、高木作品の大きな魅力の一つである『音』を付けていきます。『音』は映像だけでは足りない、もしくは加えることでより強い何かが生まれる地点を探りながら、絵具で色を足すように付けていきます。高木の作品は、鮮やかな色彩がするすると滑るように広がり、一見美しいのですが、同時に恐怖や儚さを孕んでいるように見えます。その独特の世界が『夢の根』とつながった時、どのような風景が広がるでしょうか。
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