練馬区立美術館練馬区立美術館では、9月14日(火)より「稲垣仲静・稔次郎兄弟展」を開催いたします。大正期の日本画壇を風靡した国画創作協会展に、京都市立絵画専門学校在学中より入選を果たし、克明な自然描写の中に、官能性や狂気を表現する画家として将来を嘱望されながら、大正11年に25歳の若さで亡くなった稲垣仲静(1897-1922)。その弟で染色作家として名をなし、昭和37年に型絵染の人間国宝に認定された稔次郎(1902-63)。兄弟の父は日本画家であり工芸図案家でもあった稲垣竹埠(ちくう)で、兄弟でそれぞれの道を継ぐような形となりましたが、その根幹に共通するものは、身の回りの自然を凝視し、形象化しようとする強い意志でした。弟は早世した兄を終生尊敬し、ことある毎に「兄貴と二人展をしたい。兄貴には負けへんで」と語っていたといいます。今回の兄弟回顧展は、その念願を果たすもので、兄・仲静の数少ないながら現存が確認できた総ての遺作と、弟・稔次郎の代表作を一堂にあつめ、ジャンルが違うとはいえ、近代において自己の芸術創造を模索した二人の軌跡をあざやかに示す展示となります。京都国立近代美術館、笠岡市立竹喬美術館から巡回し、いよいよ東京での開催です。
[画像: 稲垣仲静「猫」(1919年頃)絹、墨、顔料 額装 71.0×55.6㎝ 星野画廊蔵;稲垣稔次郎 「野草村落模様着物」(制作年未詳) 絹、型絵染 着物 110.5×154.0㎝京都国立近代美術館蔵]
※一点だけの特別観覧「初公開!池大雅の水墨山水画」も同時開催致します。
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