埼玉県立近代美術館銅版画によって魅力溢れる世界を築いてきた山本容子。繊細な線描、軽やかな構成、柔らかな色彩から生み出される洒脱な画風は、豊かな物語性も感じさせてくれます。美術界だけでなく幅広い分野からも注目され、書籍の装丁画や挿画、自らのエッセイや絵本、壁画やステンドグラスによるパブリックアート、詩人・文学者・音楽家とのコラボレーションなど、多彩な活動を手がけてきました。
この展覧会は、1970年代以降の代表作を振り返りながら、近年の作品を中心とした約200点を展示します。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』や平安の古典文学に登場する少女の世界をモチーフにしたシリーズをはじめ、新たに取り組んでいる油彩画、さいたま市の鉄道博物館にあるステンドグラスのプロジェクトなども紹介し、山本容子の創作の軌跡を本格的にたどります。多くの人を魅了してやまない“山本容子のワンダーランド”と戯れることができる、またとない機会になるでしょう。
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