FUJIFILM SQUARE2010年6月にリニューアルオープンした写真歴史博物館のリニューアル第1弾企画展として、20世紀白黒写真(銀塩)の巨匠アンセル・アダムスによって制作された、オリジナルプリントの美の世界。
アンセル・アダムスは、世界各国の著名な美術館においてその写真作品が収蔵されている20世紀の巨匠です。エドワード・ウエストンやイモージン・カニンガムらとともに、グループf/64を結成し、ストレートな写真を提唱しました。ゾーンシステムに基づいた撮影とプリント(引き伸ばし)によって制作された作品は、自然風景をはじめとして、ポートレートや建築物など多岐にわたりますが、作品を通して対象の本質を引き出した彼の作品は、写真作品の美的な価値を社会的に高めることに貢献しました。アンセル・アダムスは写真家として活躍する一方で、アメリカ合衆国に本部を置く自然保護団体である、シエラ・クラブの理事を長年務め、自然環境の保護に積極的に取り組みました。そして、ニューヨーク近代美術館の写真部門創設や、アリゾナ州ツーソンのセンター・フォー・クリエイティブ・フォトグラフィーの創立に尽力しました。
今回展示される「Portfolio IV」は、アンセル・アダムス自身のセレクションによる、オリジナル プリントの写真作品15点を収録した、大変希少価値の高い作品集で、富士フイルムが収蔵するコレクションの一つです。この作品集は、アンセル・アダムスと同じくシエラ・クラブの一員であり、真空管「クライストロン・チューブ」の開発者であるラッセル・バリアン氏を追悼して、バリアン・ファウンデーションの支援により1963年制作され、シエラ・クラブより出版されました。
20世紀の巨匠アンセル・アダムスが残した写真作品という遺産を通して、私たちにとって身近な存在である「写真」について考える機会となれば幸いです。
会場
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 1F 写真歴史博物館
[画像:Ansel Adams 「Oak Tree,Sunset City, Sierra Foothills, California」 (1962)Photograph ©2010 The Ansel Adams Publishing Rights Trust]
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