GALLERY SPEAK FORファッション誌や広告などで、女性目線によるみずみずしさを抱えつつも、痛切なリアリティに満ちた写真を撮り続けているのが、熊谷直子氏です。コンクリートのビル群や路面、昼の草花や夜の虚空など、何気ない日常の景色に放たれた彼女の視線は、丁寧な手つきで表層の曇りをふり払い、喜びや寂しさなどの繊細なニュアンスを見出しては、そのありかを見る側に訴えてきます。カメラのレンズを通して物事と対峙してきたという彼女の写真話法は、20代で過ごしたパリの濃厚なカルチャー体験を通して成熟し、帰国してからも広く共感を集めてきました。
本展は2008年の個展「anemone」の後を受けるもの。パリで孤独に愛を捉えていた頃の前シリーズが「anemone」でしたが、今回は帰国した後に撮りためたプライベート作品が中心になります。いつもの街角、仕事で出かけた先などで、友人たちや親しいモデルたちと歩いた路、自分だけの密やかな時間など、彼女のリアリティの中で大好きな東京を感じる瞬間を集めています。「東京で会いましょう」。そんなキーワードをいつも心の中でイメージし写真展で表現したいと考えてきたという熊谷氏は、本展を「トウキョーランデヴー」と名付けました。誰も撮っていない同時代感、東京に広がっている不思議な浮遊感を味わっていただけることでしょう。彼女自身が厳選した約40点の大小プリントを紹介して販売。合わせて関連書籍や雑貨などを販売いたします。
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