女子美ガレリア二ケデジタルアートとアナログ作品の双方の可能性を理解し、展開している若手作家、田口健太と吉田ゆうによる2人展。
急速な進歩を遂げたメディアの発展によりデジタル技術は特別のものではなくなり、デジタルツールはアート作成において、鉛筆や紙、絵の具、キャンパスなどと等しくツールの一つとなっている。写真の加工や合成は安易になり、写真であっても現実そのものが映し出されているとはかぎらないという認識が世間に浸透した。
田口健太、吉田ゆうはそれぞれの私的現実をデジタル技法を含めた写真技術を基に表現している作家である。田口はドローイングを写真の現像工程と同じよう印画紙に重ね、光をあてて画像を定着させるという方法で、吉田は合成写真を4色分解し写真製版により再構成することで、絵画制作を行っている。
表現されているものは、双方、私的なイメージだが、そこには奇妙なリアリティがあり、現実であるかのような非現実の世界-あるいは広義の意味で真実の世界-は、鑑賞者への深い共鳴をもたらす。
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