キャンバスの作品にも、木の節理を持ち込んだ作品や、鳥瞰の視線から描かれた洛中洛外図絵を彷彿とさせる作品(参考図版「memory of a tree - prayer」)など、 現代絵画の可能性を予感させるものである。 微細に描かれた樹木は、遠望すれば霞のようにも見え、点にしか見えぬものが実は人型である、それは迷宮で偶然人が出会うかのような印象を私達に与え、見る者に多くの物語を触発させる。 見え隠れしながら、部分が大きな全体を召還する。微細なのに茫洋とし、彼岸と此岸をわたる。眞壁の作品は緩やかな物語を胚胎しながら豊かな絵画を作り出している。
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