WAITINGROOMアーティスト
井内宏美、森田晶子、辻可愛、加藤豊、イベット・ジヘルボム
国内外作家5名によるドローイング作品を展示致します。
線をたばね、色を乗せ、日々の想いや考えをかたちにして一枚の紙に記していく。それは、夜、穏やかな部屋で日記を書くような、誰かに手紙を綴るような、静謐な時間の中での非常にパーソナルな行為のように思えます。ドローイング、それはいつの時代も、アーティストの制作プロセスの中でコアとなる部分ではなかったでしょうか。ペインティングを制作する前のスケッチ、大型インスタレーションのためのプラン、日常的に記す日記的な要素。制作における、とてもパーソナルな、誰にでも見せるわけではない、しかしとても大切な部分がドローイング作品の中にさらけ出されるのです。
日常の記憶とファンタジーが入り交じった揺れ動く情景を描き出す森田晶子の作品。切り取られた物語のワンシーンを軽やかさと不穏さを併せ持つ筆致で描く辻可愛の作品。マクドナルドやドトールなどのチェーン店に通い、そこから見える都市の日常風景を一本のペンで克明に描き出す加藤豊の線描シリーズ。一日一枚以上のドローイングを描くことを自ら課し、自身の存在のカケラを毎日描き記していく井内宏美の作品からは、原初的な生命の鼓動が感じられます。Ivette Zighelboimの作品には、陰と陽では陰を、生と死では死をテーマにしているからこそ感じられる生の力強さ表現されています。
本展では、ドローイングが持つパーソナルな部分に焦点をあて、自分と向き合いながら、また、大切な人/ことを想いながらなにかを綴るという、アーティストにとっての表現の胎動部分を共有できればと思っています。
[画像: イベット・ジヘルボム「Moth (green)」(2012) 紙に色鉛筆 20.32×25.4cm]
まだコメントはありません