[画像: JR, Ballet, le porté de la Bastille #10, Triptyque, Paper Block, Paris, France, 2021. Colour print, synthetic plaster, Installed: 120 x 240 x 15 cm. © JR / ADAGP 2021. Courtesy of the Artist & Perrotin.]

JR 「CONTRETEMPS」

ギャラリーペロタン東京
終了しました

アーティスト

JR
本展では、《Unframed》シリーズより2012年制作の初期作品と、昨今のパンデミック下においてJRの故郷パリにて制作された新作を展示し、JRのルーツを振り返ります。

JRの作品の多くは、そのストーリーが他では語られることのない、見えにくく、秘められた人生を送る人々を題材としており、こうした人々を大スケールの写真肖像として展示します。また、これと類似して建築との関係性においても、立ち入ることのできない空間や、写真に収められすぎた有名な場所が、JRのレンズを通して新たな言語を見いだします。今回、ウィリー・ロニの象徴的な写真作品《バスティーユの恋人》(1957年)にインスピレーションを受けた J Rは、このイメージを現代に再構築したいと考えました。JRの再解釈では、ともにバレリーナのカップルがパリの頂点で抱擁し、浮遊する姿を描いています。一連の写真は、パリが他の都市と同様に、世界から断絶されていた2021年初頭に撮影されました。オペラ・バスティーユの屋上から撮影された作品群は、パリの地平線の一端を覗かせますが、これは1985年に同国立モニュメントが閉鎖されて以来、一般市民には見ることのできない特有の景色です。JRは初めてこの建物の屋上を訪れた際に、当初この場所を訪れた者が残した19世紀まで遡る落書きを通して、異なる時代の痕跡と出会いました。またJRは、ダンサーを題材とした過去の作品シリーズをこだまさせながら本プロジェクトを推し進め、パリの美術館が一斉閉鎖された7ヶ月の期間中にルーブル美術館の屋根を再訪しました。建物の屋根に穏やかに佇むバレリーナは、空間の記号論を静かに想起させます。

進行中のシリーズ《Unframed》では、JRが見つけた記録写真をしばしば原寸以上に拡大し、多様な建造物に貼り付けます。今回の作品は2012年にJRが日本全国を旅した際に、報道写真家の渡部雄吉が撮影した写真に触発されたもので、忘れ去られた鉱山の村・松尾の廃墟や人目につかない岩の露頭に、歴史的な状況を暗示する写真を織り交ぜて貼り付けています。JRはこうした記録写真を各撮影地に再配置するのではなく、往々にして立ち入り困難で今後何年もの間手つかずのままであろう新たな場所に配置することで、両者を交差させ、新たな物語を創出することを目指しています。見捨てられたゴーストタウンには、それぞれの重みある歴史や、独自の物語があるのです。JRは建造物を再文脈化することで過去と現在の対話を切り拓き、公共と個人の空間という領域において私たちの街を構成し、絶え間なく変化し続ける歴史の重層について熟考することを鑑賞者に促します。

※本展示は「ART WEEK TOKYO」に参加しています。

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スケジュール

2021.10.01(金)~2021.11.20(土)

事前予約制

会場の開館情報

12:00 ~ 18:00
月曜,日曜,祝日休館
入場料無料
展覧会URLhttps://www.perrotin.com/exhibitions/jr-contretemps/8848
会場ギャラリーペロタン東京
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
アクセス都営大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅1a・1b出口より徒歩1分

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