今回、銀座の10の画廊で同時開催されている「新世代への視点’06」で塩津が発表しているのは、同じランドスケープでも生命だとか事物だとかが生成する直前の状態だという。
床には直径1-2mmほどの小さく透明な粒子が敷きつめられ、ミラーシートが貼られた壁面の前には、色を得た無数の粒子が何らかの形を成すべく並んでいる。非常に細かい作業によりつくり出された2Dの濃密な模様と、それらがミラーに写りこむことにより得られる立体感に視神経がゆさぶられる。
イリュージョナルな視覚体験と同時に、踏みしめた粒子のやけにリアルな感触を確かめながら現実世界との接点を探したい。
なお、「新世代への視点」は1993年より、近年では隔年開催されている企画で、10の画廊が35才以下の若手作家を推薦、会期を合わせて個展を開催。シンポジウムなども行っている。
展覧会のTAB詳細:新世代への視点’06 「塩津淳司」
展覧会のTAB詳細:新世代への視点’06 「滑川由夏」
展覧会のTAB詳細:新世代への視点’06 「寺田佳央」(コバヤシ画廊)
展覧会のTAB詳細:新世代への視点’06 「冨井大裕」(ギャラリー現)
展覧会のTAB詳細:新世代への視点’06 「くごうあい」
展覧会のTAB詳細:新世代への視点’06 「太田麻里」
展覧会のTAB詳細:新世代への視点’06 「塩入由美」
展覧会のTAB詳細:新世代への視点’06 「中島立雄」
展覧会のTAB詳細:新世代への視点’06 「奥敬詩」
展覧会のTAB詳細:新世代への視点’06 「タムラサトル」
Makoto Hashimoto
Makoto Hashimoto