水と土の芸術祭2009

新潟の歴史や風景を生かした芸術祭をレポート

In Main Article 2 特集記事 by Makoto Hashimoto 2010-01-07

第4回目を迎えて大きな盛り上がりを見せた大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ2009」が開催されるかたわら、同じ新潟県でもうひとつの芸術祭が産声をあげました。

日本一の水量と延長を持つ信濃川、日本最大級の水量と清流度を持つ阿賀野川を有する新潟市(2005年に広域合併)を舞台とした「水と土の芸術祭」です。

今でも市域の約4分の1が海抜ゼロメートル地帯であるというくらいに、人の手で水と土と戦い、寄り添いながら積み上げられてきた歴史や、その風景を活かした作品が多く見られた芸術祭をレポートします!

【水と土の芸術祭2009】
[会期] 2009年7月18日~12月27日
[会場] 新潟市全域726k㎡
[主催] 水と土の芸術祭実行委員会
[実行委員長] 篠田昭(新潟市長)
[ディレクター] 北川フラム(アートディレクター・新潟市美術企画監)
[URL] http://www.mizu-tsuchi.jp/

バスツアーにガイド役として登場した篠田昭新潟市長

クイビーン・オフラハラ《Fifteen Degrees South' (Tears of my Father)》

河口龍夫《関係-蓮の屋敷》

のぞきからくり

有形民俗文化財「篠原幸三郎家住宅」

アン・グラハム《Shinohara's House》

南川祐輝《おひるねハウス》

新川 - 西川立体交差

北川貴好《物質/水/自然が再生し繋がっていく土地》

みずっちたんく

岸本真之《つぎつぎきんつぎ》

つぎのは

王文志《Water Front-在水一方》

第1回の芸術祭とのことでしたが、新潟全域に点在する作品を見てまわることで、各エリアの風景や文化資源などを楽しみながらめぐることのできるよう、工夫されていたように思います。

サポーターの活動や、作品が設置された地元での受け入れ状況などもよいエピソードが見聞きできました。

12月末の時点でパスポート販売27,000枚、有料施設の入場者数が12万人、無料の屋外アート作品への動員は27万人と数字的にも目標以上の成果があったそうです。

新潟市美術館での展示は1月末まで行われているほか、一部作品は恒久設置も視野に入れ残されたり、再公開が検討されているそうです。

Makoto Hashimoto

Makoto Hashimoto. 1981年東京都生まれ。横浜国立大学教育人間科学部マルチメディア文化課程卒業。 ギャラリー勤務を経て、2005年よりフリーのアートプロデューサーとして活動をはじめる。2009〜2012年、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)にて「東京アートポイント計画」の立ち上げを担当。都内のまちなかを舞台にした官民恊働型文化事業の推進や、アートプロジェクトの担い手育成に努める。 2012年より再びフリーのアートプロデューサーとして、様々なプロジェクトのプロデュースや企画制作、ツール(ウェブサイト、印刷物等)のディレクションを手がけている。「Tokyo Art Research Lab」事務局長/コーディネーター。 主な企画に都市との対話(BankART Studio NYK/2007)、The House「気配の部屋」(日本ホームズ住宅展示場/2008)、KOTOBUKIクリエイティブアクション(横浜・寿町エリア/2008~)など。 共著に「キュレーターになる!」(フィルムアート/2009)、「アートプラットフォーム」(美学出版/2010)、「これからのアートマネジメント」(フィルムアート/2011)など。 TABやポータルサイト 「REALTOKYO」「ARTiT」、雑誌「BT/美術手帖」「美術の窓」などでの執筆経験もあり。 展覧会のお知らせや業務依頼はhashimon0413[AT]gmail.comまでお気軽にどうぞ。 [ブログ] ≫ 他の記事

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