2014年、札幌市で初めての国際芸術祭がスタートする。2006年から「創造都市さっぽろ」を宣言した札幌市にふさわしく、市内の文化施設をはじめ、街中さまざまなパブリックスペースを用いて、国内外のアーティストを招聘した企画展を実施。市や地元アーティストとの連携を図りながら運営を試みる。芸術祭は3年ごとのトリエンナーレ形式で計画されている。
この度、ゲストディレクターに坂本龍一氏が就任。今後は本芸術祭の基本構想である「都市と自然」をテーマに、坂本氏の視点からセレクトされたアーティストや企画が盛り込まれていく予定だ。原発問題をはじめ、森林活性化を目指した「more Trees」など、さまざまな環境問題への取り組みにおいて、現代社会に数々のメッセージを発信する坂本氏ならではの視点が発揮されることだろう。
「都市と自然」のテーマ通り、豊かな大地を有する北海道の自然と、観光・経済の中心である札幌の都市を結ぶイベントを構想。また、地元の若手アーティストやアートマネジメントに携わる人々を積極的に応援し、札幌アートシーンの形成にも力を注いでいく。アートにまつわる地域活性化イベントは数多く存在するが、これから新たな一手を担う存在となりそうだ。
■ウェブサイト
札幌国際芸術祭(札幌市公式ウェブサイト)