資生堂は、創刊78周年を迎える同社の企業文化誌「花椿(はなつばき)」と、またそのウェブサイトをリニューアルした。誌面がリニューアルされたのは、今月5日に発行された2015年1・2月合併号からで、表紙をはじめビューティーやファッション、コラムの企画内容が刷新された。
リニューアル後、初となる今号の巻頭特集は、第32回現代詩花椿賞受賞作である石牟礼道子の「祖(おや)さまの草の邑(むら)」。夢と現実のあいだでことばを綴る孤高の作家の本作品から「わたくしさまのしゃれこうべ」、「さびしがりやの怨霊たち」の二篇を収録。つづく第二特集は、トレンドのアンドロジナス(両性具有的)なメーキャップに着想を得た「ビューティフルインベーダーズ」。銀河を思わせるスペーシーなメーキャップに、詩人・中尾太一のことばが彩りを添えた。穂村弘の対談連載のゲストにはフリーアナウンサーの滝川クリステルが登場している。ちなみに本誌の内容は、無料アプリの「花椿」でも読むことができる。
ウェブサイトでは本誌巻頭特集をよりたのしむことができるSpecialコンテンツや関連するアーティスト・インタビュー、過去の「花椿」を厳選して紹介する花椿アーカイブなどが公開されている。
資生堂「花椿」ウェブサイト
花椿 for iPhone/iPad
執筆:岡徳之(Noriyuki Oka Tokyo)