公開日:2016年5月17日

東京都写真美術館のリニューアル内容が発表。新愛称は「トップミュージアム」

9月3日(土)「杉本博司 ロスト・ヒューマン」 展で新装開館。その後「アピチャッポン・ウィーラセタクン」展や、恵比寿映像祭も。

現在休館中の東京都写真美術館が、新しい愛称とロゴマークを発表した。新愛称は「トップミュージアム」。9月3日(土)の「杉本博司 ロスト・ヒューマン」 展を皮切りに、「総合開館20周年」を記念した展覧会、イベントなどが開催される。

新愛称の「トップミュージアム」は、英語館名「Tokyo Photographic Art Museum」の頭文字から決定されたもの。シンボルマークは、写真と映像に関わる同館にちなんで、光で映し出されたデザインとなっている。このシンボルマークは、美術館やギャラリーのVI(ビジュアル・アイデンティティ)やアーティストの作品集や装丁・デザインを手がける田中義久がデザインを担当した。

光で映し出されたデザインの東京都写真美術館・新シンボルマーク

また、シンボルマークとあわせてロゴタイプも刷新。タイプフェイスデザインの企画・制作全般、文字に関わるデザインの企画・制作を手がける字游工房が手がけた。シンボルマークとロゴタイプともに、同館が毎年開催している「日本の新進作家」展のコンセプトである「写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘し、新しい創造活動の展開の場となる」という理念にもとづき、新進デザイナーの中から選定されたという。

杉本博司《パラマウント・シアター、ニューアーク》
杉本博司《パラマウント・シアター、ニューアーク》
2015年 ゼラチン・シルバー・プリント
©Hiroshi Sugimoto/Courtesy of Gallery Koyanagi

同館では、平成28年度事業をすべて「総合開館20周年」と位置づけ、20周年を記念した展覧会、ワークショップ、イベント、国際シンポジウムなどを開催する予定。「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展に続き、「日本の新進作家 vol.13」や「アピチャッポン・ウィーラセタクン」展、「東京都写真美術館コレクション展」、「第9回恵比寿映像祭」などが控えている。

日本で初めての写真と映像に関する総合的な美術館である同館が、大規模改修を経てどのようにリニューアルするのか。今後の展開を楽しみに見守っていきたい。

■公式ウェブサイト
http://www.topmuseum.jp/

(Text: 玉田光史郎 Koushiro Tamada)

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