公開日:2017年8月3日

土門拳賞・林忠彦賞受賞記念。梁丞佑と有元伸也による特別対談&サイン会開催

受賞作品の写真集『新宿迷子』、『TOKYO CIRCULATION』も販売

写真界の直木賞ともいわれる土門拳賞。本賞初の外国人受賞者である梁丞佑(ヤン・スンウー)と、林忠彦賞、日本写真協会作家賞をダブル受賞した有元伸也による特別対談が、8月4日に銀座 蔦屋書店にて開催される。モデレーターには気鋭の写真評論家・鳥原学を迎えた。

(左から)梁丞佑、有元伸也、鳥原学

韓国出身の写真家・梁丞佑は1996年来日し、日本写真芸術専門学校と、東京工芸大学芸術学部写真学科を卒業。その後、同大学院芸術学研究科を修了し、日本を中心に活動する。昨年出版した写真集『新宿迷子』で、新宿・歌舞伎町の街を居場所とする人びとのありさまをモノクロームスナップショットで記録し、土門拳賞を受賞。受賞記念展は、東京・銀座ニコンサロンと大阪ニコンサロンにて開催予定だ。

梁丞佑『新宿迷子』

一方、ビジュアルアーツ専門学校大阪を卒業し、東京・四谷TOTEM POLE PHOTO GALLERYを主宰する写真家・有元伸也は、写真集『TOKYO CIRCULATION』で、壮大な循環を持つ生態系としての東京に眼を向け、この都市の変化と共存する人びとの姿を、モノクロームで真正面から精緻に見据え表現したことが認められ、林忠彦賞と日本写真協会作家賞のダブル受賞となった。受賞記念展が5月12日~18日まで富士フイルムフォトサロン(六本木)、5月26日~6月4日まで山口県周南市美術博物館、11月27日~12月12日まで北海道東川町の町文化ギャラリーにて開催される。

今回のイベントは、2人とも受賞してまもないこの時期に受賞記念トークショーとして企画された。会場では、同時期に刊行される、梁丞佑の新刊写真集『人』に加え、受賞作品の写真集『新宿迷子』、『TOKYO CIRCULATION』も販売。対談後にはサイン会も開催される。

有元伸也『TOKYO CIRCULATION』

■イベント詳細
会期:2017年8月4日(金)
時間:19:30~21:00
場所:銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE
定員:70名
主催:銀座 蔦屋書店
共催・協力:Zen Foto Gallery
問い合わせ先:03-3575-7755

■参加条件
写真集『新宿迷子』(5000円/税込)、『人』(7月下旬刊行予定)、『TOKYO CIRCULATION』(8000円/税込)、またはイベント参加券(1500円/税込)を、銀座 蔦屋書店で購入すること。

ウェブサイト:https://store.tsite.jp/ginza/event/art/496-1615330705.html

執筆:中井千尋 編集:岡徳之(Livit)

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