公開日:2018年12月29日

200万人のTABユーザーが今年注目した展覧会は? 2018年展覧会ランキング

2018年にTokyo Art BeatのInstagram、イベントページ、Facebookで人気だった展覧会をチェック!

2018年もあと少し。今年もたくさんの展覧会が開かれましたが、皆さんはどの展覧会が印象に残ったでしょうか。Tokyo Art Beatでは、2018年にTABのInstagram、イベントページ、Facebookそれぞれで人気になった展示を集計。200万人(ウェブサイトユニークユーザー数+ソーシャルメディアフォロワー数累計)のTABユーザー・フォロワーが注目した展覧会上位3つを、媒体ごとにランキング形式でご紹介します。

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第3位 「エプソン チームラボ ボーダレス」 @森ビル デジタルアート ミュージアム: エプソン チームラボ ボーダレス
※常設展
2018年6月21日にお台場にオープンしたMORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless。10,000平方メートルの巨大な空間の中で、境界のないアートに自らの身体を没入させ、作品群からできた世界を自らの身体で探索し、他者と共に新しい体験を創り出していきます。”インスタ映え”する空間だけでなく、運動やアクティビティを楽しめる空間も。
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第2位 「新素材研究所・ – 新素材 × 旧素材 – 」 @建築倉庫ミュージアム
会期: 2018年10月21日~2019年3月3日 (※2019年1月15日〜2月5日までは展示室Bの展覧会入れ替えのため休館)
展覧会タイトルの読み方は「しんそざいけんきゅうじょてん – しんそざい × きゅうそざい – 」。現代美術作家・杉本博司が建築家・榊田倫之と共に2008年に設立した建築設計事務所「新素材研究所」の10年にわたる活動を、建築模型・写真、そして新素材研究所の使用する特徴的な古材や道具、素材等の展示を通して紹介する企画展です。会期を延長して2019年3月3日まで開催中。
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第1位 「2018年のフランケンシュタイン – バイオアートにみる芸術と科学と社会のいま」展 @Eye of Gyre
会期: 2018年9月7日~2018年10月14日 ※終了
イギリスのSF小説「フランケンシュタイン」で提起された諸問題が現実味を増す現代において、「死者の蘇生」、「人新世」、「生政治」という文脈からそれらを再考した展示。ディムット・ストレーブ、デューイ=ハグボーグ、ティナ・ゴヤンクなど、バイオテクノロジーや生物を使った芸術潮流「バイオアート」の旗手として注目される国内外のアーティストの作品が紹介されました。

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第3位 「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」 @21_21 DESIGN SIGHT
会期: 2018年6月29日~2018年10月14日 ※終了
音楽を、音色や音域、音量、リズムといった様々な要素によって構成される構造物(アーキテクチャ)として捉え、光を当てた展覧会。ミュージシャン・小山田圭吾(Cornelius)の新曲『AUDIO ARCHITECTURE』を、9組の作家たちがそれぞれの視点から解釈し映像作品を制作しました。

第2位 谷川俊太郎 展 @東京オペラシティ アートギャラリー
会期: 2018年1月13日~2018年3月25日 ※終了
1952年に『二十億光年の孤独』でデビューし、幅広く活動してきた谷川俊太郎の暮らしや仕事を紹介する展覧会。谷川の少年時代にまつわる資料や親しんだ音楽、コレクションなどを紹介することで、日常生活と結びついた谷川の創作活動を探りました。

第1位 ベルトラン・ラヴィエ「Medley – Works from the Collection」 @エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期: 2018年4月19日~2018年11月4日 ※終了
ベルトラン・ラヴィエは、絵画や彫刻の伝統的なカテゴリーを超越し、混成することに重点をおくアーティスト。冷蔵庫の台座の上に既製品のソファを置いた作品は、台座と彫刻の概念を転倒させるものです。

LA BOCCA SUR ZANKER 2005年 © Adagp, Paris 2018

Tokyo Art Beatユーザの親子向けのイベントも大好評いただきました。

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第3位 「イサム・ノグチ – 彫刻から身体・庭へ – 」展 @東京オペラシティ アートギャラリー
会期: 2018年7月14日~2018年9月24日 ※終了
2018年に没後30年を迎えたイサム・ノグチの大回顧展。彫刻をはじめ舞台美術や家具、照明器具のデザイン、陶芸、ランドスケープ・デザインまで幅広い制作活動が紹介されました。現在、川崎市岡本太郎美術館では「イサム・ノグチと岡本太郎 -越境者たちの日本- 」展が開催中です(2019年1月14日まで)。また、2019年1月12日からは横浜美術館で「イサム・ノグチと長谷川三郎 – 変わるものと変わらざるもの」展が開催。ノグチファンは要チェックです。

第2位 「モネ それからの100年」展 @横浜美術館
会期: 2018年7月14日~2018年9月24日 ※終了
第3位のイサム・ノグチ展と同じく、こちらも夏に行われた展示。モネ作品に加え、それに様々に連なる近現代のアートが多数紹介される展覧会でした。形や主題、画家の関心といった視点から、モネと近現代とのつながりが提示されました。企画展と連動した常設展もあわせて楽しめる展覧会もありました。TABlogでのフォトレポートはこちらです。

第1位 「建築の日本展: その遺伝子のもたらすもの」 @森美術館
会期: 2018年4月25日~2018年9月17日 ※終了
日本の現代建築の中に、古代以来受け継がれてきた建築表現や思想を見出す展示。原寸大で再現された千利休作の茶室「待庵」や、丹下健三の自邸を1/3スケールで再現した巨大模型も出現しました。動画はライゾマティクス・アーキテクチャーによる、「中銀カプセルタワー」ほか日本建築のスケールをレーザーファイバーで再現する映像インスタレーションです。

建築や詩・言葉、音楽など、美術にとどまらない様々な展示に関心が集まった様子が分かります。
2019年も楽しみな展示が盛りだくさん。気になる展示にTokyo Art Beatと一緒に出かけましょう!

Mirai Kaneko

Mirai Kaneko

岐阜県出身。日本美術史を学ぶ大学生。最近は中世の美術が気になる。大きな駅が好きで、お気に入りは新大阪駅。