公開日:2020年3月14日

週末はアートを見よう。TABおすすめ展覧会3選

週末はゆっくりアート鑑賞を。TAB編集部おすすめの展覧会を3つ紹介

今週末、アート鑑賞をしたいならこのアートスペースへ。多くの美術館が休館している今週は、ギャラリーを中心にTAB編集部おすすめの3つの展覧会を紹介。お出かけ前後のうがい・手洗いはお忘れなく。

ワタリウム美術館(フィリップ・パレーノ 「オブジェが語りはじめると」)

パリを拠点に活動するフィリップ・パレーノによる日本初の大規模な個展「オブジェが語りはじめると」が、ワタリウム美術館で3月22日まで開催中。映像、彫刻、ドローイング、テキストなど多様な手法を用い、展覧会を一貫したひとつのメディアとしてとらえるパレーノ。本展では、パレーノの代表作である白熱光が点滅する《マーキー》や、1995年、同美術館とキュレーター、ヤン・フート(1936-2014)がコラボレートした展覧会「水の波紋展」で制作した氷の《雪だるま》も新たに登場している。会期は3月22日までのため、余裕のあるスケジューリングを。

会期:2019年11月2日〜2020年3月22日
休館日:月曜日
時間:11:00〜19:00(水曜日は21:00まで)
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
http://www.watarium.co.jp/

「オブジェが語りはじめると」展の会場風景より

ANOMALY(淺井裕介「なんか / 食わせろ」)

土、水、ほこり、小麦粉、テープ、ペンなど身近な素材を用い、あらゆる場所に絵を描き続けるアーティスト、淺井裕介が、天王洲のANOMALYでギャラリーでは4年ぶりとなる個展を開催中。「なんか/食わせろ」をキーワードに、最新のドローイングとペインティングが広がる空間には、土など画材の香りがほのかに漂う。近年、ユーラシア大陸を旅で巡り、中国の重慶や上海、北アイルランドや石巻、猪苗代など世界各地で制作し、「野生」について多くを学び、思考を深めてきたという淺井の現在形をお見逃しなく。

会期:2020年3月7日〜4月4日
休館日:日曜日・月曜日・祝日
時間:11:00〜18:00(金曜日は20:00まで)
住所:東京都品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex 4F
http://anomalytokyo.com/

「なんか / 食わせろ」展の会場風景より

「なんか / 食わせろ」展の会場風景より

KOSAKU KANECHIKA(鈴木親「東京の日常の断片」、青木豊「INTO THE AIR」)

ANOMALYと同じTERRADA ART COMPLEX内、KOSAKU KANECHIKAでは鈴木親、青木豊の2人のアーティストが個展を開催中だ。

1990年代より、エディトリアルやファッション・フォトの最前線で活躍し続ける鈴木親。今回の個展は、比較的プライベートで私的なスナップを中心に、長いあいだ発表されないままであった写真を中心に約40点で構成。メインビジュアルに用いられる桜の写真からもわかるように、どこか儚げな趣で哀感のある写真が多く集まっている。

鈴木親「東京の日常の断片」展の展示風景より

いっぽう、同ギャラリーサブスペースでは、青木豊の個展が開催中。光へのアプローチを軸に、二次元と三次元の往復、素材の物質性などにフォーカスしながら絵画の可能性を探ってきた青木は約18点の新作を発表している。作家にとっては初の試みとなる、小さなキャンバス作品がメインの本展。様々な角度から、凝縮した光の移り変わりを楽しんでほしい。

青木豊「INTO THE AIR」展の展示風景より

会期:2020年3月7日〜4月11日
休館日:日曜日・月曜日・祝日
時間:11:00〜18:00(金曜日は20:00まで)
住所:東京都品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex 5F
https://kosakukanechika.com/

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