公開日:2020年7月1日

日本のアートをサポートするために:#artforall_jp が発足

7月1日、日本のアート界のサポートと環境改善を目的に#artforall_jp(美術への緊急対策要請)が発足した

展覧会や芸術祭、アートフェアなどの延期、中止、縮小が相次ぐ原因となった新型コロナウイルス感染拡大。2020年3月から5月までの日本のアート界における損害額は推定556億円とされる(出典)。

こうした経済損失を受け、映画界では#SaveTheCinema、音楽界では#SaveOurSpaceなどの支援キャンペーンや署名の呼びかけが行われるほか、映画、演劇、音楽界の人々が共に文化芸術復興基金の創設を目指す#WeNeedCultureなどの動きも立ち上がっていたが、このたびアート界でも#artforall_jp(美術への緊急対策要請)が発足した。

#artforall_jpのウェブサイトより

作品の作り手だけでなく、それを普及する人や鑑賞者など美術に関わる一人ひとりが自らの声を表明することが大切であり、今後、日本のアートに携わる活動環境が広く見直され、活性化されることを目的とする#artforall_jp。

2度のオンラインミーティングを経て完成した要請書には、「1:実態に即した緊急支援を求めます」「2:不測時に備えた美術分野の環境整備を求めます」「3:国の文化芸術政策の決定プロセスへの恒常的な参加を求めます」という主に3つの要望が書かれている

署名の受付期間は2020年7月1日〜7月6日。集まった署名は7月7日に文化庁をはじめ、関係各省庁に提出することを予定しているという。

サイトでは「私たちは、美術の現場に寄り添うような、広く開かれた緊急支援体制の確立と、美術に携わる人々の声が、国の文化芸術政策の決定プロセスへ反映されることを求めます。それにより、今後、日本の美術に携わる活動環境が広く見直され、更なる美術分野の活性化が進むことを期待します。これを実現するために、美術に関わる人々が、共に協力し声を上げることが、今必要だと強く信じています。つきましては、この『美術への緊急対策要請書』の趣旨に賛同して頂ける方に一人でも多く、署名をして頂きたいと思っております」として、より多くの人々による署名を呼びかけている。

https://sites.google.com/view/artforall-jp/

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