ピーター・ドイグとコラボレーション:ディオールが2021-2022 メンズウィンターコレクションを発表

ピーター・ドイグとディオールの世界観が融合

In Art Beat News by Art Beat News 2021-01-23

2020年、東京国立近代美術館で日本初の大型個展を行った、スコットランド出身のイギリス人アーティスト、ピーター・ドイグ。

ロマンティックかつミステリアスな作風で知られ、「画家の中の画家」とも称されるドイグがこのたび、ファッションブランドのディオールとコラボレーション。1月22日にディオール公式サイト上でその全貌が公開された。

今回のコラボレーションが見られるのは、キム・ジョーンズがアーティスティック ディレクターを務めるメンズコレクションのウィンター2021-2022。儀式用の服装に宿る贅を尽くした「男性らしさ」に着想を得たというジョーンズは、ファッションを通して現在と過去をつなぎ、歴史や伝統を映し出している。

フランス芸術アカデミーのコスチュームに着想を得たというスタイルをベースに、装飾やモチーフはディオールのアーカイブを再解釈。過去のアイコニックなジャケットや、オートクチュールのイブニングガウンなどの要素も取り入れられているという。

ドイグとジョーンズ、そしてディオールのアトリエは、今コレクションのために緊密なコラボレーションを進行。ドイグは自らモチーフを考えただけでなく、帽子デザイナーのスティーブン・ジョーンズが手がけたウールフェルトハットに、自らの手で自身の作品や記憶、ディオールとのつながりにインスピレーションを得たハンドペイントデザインを描画。また、アートとファッションの対話の一環として、ディオールのために2つの動物をモチーフとしたエンブレムを特別に制作。ひとつはクリスチャン・ディオールの愛犬、ボビーを思わせるもので、もうひとつのライオンは、ドイグの絵画のキャラクターと同時に、1949年にファッションデザイナーのピエール・カルダンがムッシュ ディオール(クリスチャン・ディオール創設者)のためにデザインした仮面舞踏会用コスチュームを彷彿とさせるものだ。

いっぽう、ドイグとジョーンズのコラボレーションは、デジタルショーの舞台演出にも発展した。ショーの舞台はひとつのアート作品となり、ドイグによって青空のインスタレーションが誕生。音響システムが積み重ねられた演出は《SPEAKER /GIRL》(2015)をはじめ、ドイグの絵画から取り入れたものだ。

ジョーンズがアーティストとコラボレーションを行うのは今回が初めてではなく、過去にはダニエル・アーシャムやKAWS、空山基らを抜擢。また、ジョーンズはアートコレクターでもあり、2020年にはサザビーズのオークション「サザビーズ・コンテンポラリー・キュレイテッド」のキュレーションを担当するなどアートとのつながりは深い。ジョーンズがメンズ アーティスティック ディレクターを務めるかぎり、今後もディオールとアートの様々なコラボレーションが期待できそうだ。

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