公開日:2021年5月18日

キャリアステージに合わせた3つのサポート:「三菱商事アート・ゲート・プログラム」が新たなアーティスト支援を始動

リサーチからメンターによるアドバイスまで、幅広いサポートでアーティストの自立を支援

三菱商事株式会社は、2008年より社会貢献活動の一環として三菱商事アート・ゲート・プログラム(以下、MCAGPと表記)を開始。学生及び卒業後3年未満の若手アーティストへ向け、発表の機会の創出とキャリア支援を目的とした作品展やチャリティー・オークション、奨学金制度を実施してきた。

2021年5月MCAGPは、プログラムアドバイザーとして様々なアーティスト支援を行ってきたNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT/エイト)を迎え、資金援助だけでなく学びの機会やメンタリングを取り入れるなど、アーティストの成長や創作活動の発展を積極的にサポートするプログラムへと生まれ変わる。本プログラムでは、アーティストのキャリアに応じて3つの支援が用意されている。

ロゴマークデザイン:古平正義(FLAME)
ロゴマークデザイン:古平正義(FLAME)

1. スカラシップ(Scholarship=学生支援)
大学や専門学校の芸術文化分野で学び、将来的にアーティストとして自立し活動することを希望しながらも、経済的な理由で困難を強いられている学生を支援する。
・給付型奨学金 50万円(1名につき)
・定員:20名
・支援期間:2021年度

2. ブレイクスルー(Breakthrough=躍進)
主に平面作品を制作する若手アーティストを対象として、活動の基盤づくりを約2年にわたりサポートする。客観的な視点での作品批評の機会を提供し、メンタリングと学び、展覧会(実践)を通して知見を広め、作品やコンセプトづくりの次なる展開を支援する。
・支援金 150万円(1名 / 組につき)
・定員:6名(組)
・ラーニング:展覧会に向けたレクチャーやディスカッション、メンターによるアドバイスなど
・展覧会の実施
[メンター]
長谷川新(インディペンデントキュレーター)
桝田倫広(東京国立近代美術館 主任研究員)
水田紗弥子(キュレーター / Little Barrel)
[ファシリテーター]
堀内奈穂子(AIT キュレーター)

3. アクティベーション(Activation=活性化)
メディアを問わず、領域横断的に活動する概ね45歳までのアーティストが対象。制作に必要となるリサーチから実践までを約2年にわたりサポート。アーティストのニーズにあわせた柔軟な支援を通じて、活動領域や思考を活性化し、国際的に発信することを目指す。
・支援金 400万円(1名 / 組につき)
・定員:3名(組)
・メンタリング:リサーチや活動に関するアドバイスなど
[メンター]
蔵屋美香(横浜美術館 館長)
グローバー(ミュージシャン)
毛利嘉孝 (東京藝術大学大学院国際芸術創㐀研究科教授)
[ファシリテーター]
塩見有子(AIT ディレクター)

本プログラムは、作品制作のためのリサーチや対話など、学びの部分にまで支援を行うという点において、多様な制作や活動のスタイルを持つ今日のアーティストにとっては、作品性を高めるためのひとつの重要な手段となるだろう。いずれもエントリーの受付は6月8日まで。
■公式ウェブサイト
https://www.mcagp.com/

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