ゲオルグ･ハドラー展

巷房

終了しました

アーティスト

ゲオルグ･ハドラー

ゲオルグ・ハドラーはオランダ、ハーグ市在住の作家で、タブロー、ドローイング、リトグラフを中心に制作を続けています。南米やアジアの古代文明の遺産をモチーフとして西欧的な表現と結びつけ、独自の世界を展開しています。

評論家のWim van Cleef氏は、「夢のなかで私は旅し、旅にあって私は夢見る」オランダの芸術家ゲオルグ・ハドラーの彼自身を物語るにもっともふ書わしい言葉である。旅することと夢見ることはともにトランスポート、すなわち彼のインスピレーション（霊感）を「彼方から此方に、あるいは此方から彼方に運ぶ」方法なのである。ラテンアメリカやアジアの古代文明を原点とする国境や宗教の壁を超越したモチーフによって、つまり神秘的な道具類に刻みつけられている手技や率直で力強い造形によって、彼の記憶が呼び覚まされてゆく。そのようなモチーフの性質を彼自身の芸術作品へと移行してゆくという方法が、トランスポートにほかならない。ゲオルグの作品はラテンアメリカ大陸やアジアのモチーフによって与えられる霊感を、現代の西洋的で魅惑的な表現のなかにとけ込ませているのである。今回は２年ぶり4度目の日本での展覧会です。

スケジュール

2004年11月29日(月)〜2004年12月11日(土)