アニッシュ・カプーア 「JAPANESE MIRRORS」

スカイ・ザ・バスハウス

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アニッシュ・カプーアは1954年インド、ムンバイ生まれ。1970年代に渡英し美術を学び、現在はロンドンに在住。英国を代表する彫刻家として国際的に高い評価を得ています。カプーアは1990年のヴェニス・ビエンナーレ英国館での個展、同年のターナー賞受賞、1992年ドクメンタ出展等を始め、その後主要な国際展への参加や欧米の美術館での個展を開催してきました。近年では2002年テートモダンのエントランス空間全体に広がる巨大彫刻インスタレーションが話題となりました。日本でも1990-91年に全国を巡回した「イギリス美術は、いま」で紹介されて以来、美術館のコレクションやコミッションワークの仕事も多く、1999年には弊ギャラリーにて日本で初めての本格的な個展を開催し大変好評を得ました。また2004年にオープンした金沢21世紀美術館に、部屋全体を使って恒久設置されたインスタレーション作品が記憶に新しいところです。
アニッシュ・カプーアの作品は、神話や哲学から派生する独特の世界観によって形作られており、作品の存在する空間そのものを異空間へと変換してしまうのが特徴的です。現実と非現実の両方を併せ持つかのような作品は、宇宙的な観念や、神秘性、官能性を強く感じさせる表現となっています。
現代美術の主流となっている欧米的な価値観の域を超えた、東洋的な思想に基づくカプーアの作品の独自性は、強く人々の心をとらえると同時に、鑑賞する誰もが作品に入り込める、視覚的な喜びや作品体験を純粋に楽しめる親しみ易さを持っています。
今回の個展では、展覧会タイトルの「JAPANESE MIRRORS」にも表されているように、日本の伝統的な素材「漆」を使用した作品を発表します。アーティストインレジデンスで金沢を訪れた際に「漆」という素材に出会い、その特質を生かした作品を日本で制作し始めました。本展でメインとなるのは、漆の鏡面仕上げを施した大きな鏡のような作品で、その前に立つと天地が逆転して見え、音が各所から反響して聞こえてきます。視覚的にも聴覚的にも、今までの空間概念と全く異なる次元の体験が出来る不思議な作品です。様々な色の漆の鏡がインスタレーションされた空間は、私たちの新たな感覚を呼び起こし、想像を超え無限に広がる世界の存在を提示してくれることでしょう。

メディア

スケジュール

2005年11月18日 ~ 2005年12月22日

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Reviews

Ikuko Kohno tablog review

アニッシュ・カプーア 「JAPANESE MIRRORS」

直径約120cmの漆の器が壁にかかっている。器というより、放物線を描く鏡(Parabolic mirror)だ。黒、紺、浅葱、紫、草の色で、ひとつづつ鏡が作られている。そのなかに、鑑賞者もろとも展示空間が映り込む。

Ikuko Kohno tablog review

アニッシュ・カプーア 「JAPANESE MIRRORS」

晴れた日を選んでいらっしゃるのが理想的ですね。日暮里駅から谷中墓地を抜けてゆくと、SCAI THE BATHHOUSEに到着するまで、さまざまな風景に出会えます。もう紅葉はだいぶ落ちてしまいましたが、真冬へ向かう外気の厳しさに、低層から拓けた空の広さに、枯れ枝の走りが描く見事な紋様に、あるいは一本の並木道を違うスピードで行き交う人々に───絆されたり、目を奪われているうち、あっというまにSCAIの入り口の暖簾に着いてしまいます。

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