ウナセラ・ディ・トーキョー

世田谷美術館

終了しました

アーティスト

荒木経惟、桑原甲子雄、高梨豊、濱谷浩、平嶋彰彦、宮元隆司、師岡宏次

都市は、そこで生活する人々には意識されることなく、しかし刻々と姿を変え、またやがてそこに住む人々をも変えていきます。そしてその変わりゆく都市の姿をとどめておくのに、写真というメディアは非常に適していると言えるでしょう。ここに、東京という都市に魅せられた7人の写真家がいます。それぞれの視点やアプローチ・経歴などは全く異なるものの、東京という大都市の本質を見極める確かな眼を、共通して持っています。彼らの写真からは、それぞれの時代の空気や、生活者の息遣いまでもが伝わってくるのです。
本展で展示される作品は、全て当館の所蔵作品によるものです。当館は早くから写真の収集にも力を入れてきましたが、その全貌をご紹介するのは初めてのことです。会場では、東京の裏路地に見立てた展示室に、戦前から現在に至るまでの総数約800点の写真が、所狭しと並べられます。
ウナセラ・ディ・トーキョーとはイタリア語で「東京の黄昏（たそがれ）」という意味です。東京にまつわる思い出は人の数だけあるのでしょうが、東京の片隅で夕暮れ時にふと佇んで考えることは、誰しも同じようなことなのかもしれません。
(Photo by Yutaka Takanashi - Shinjuku, 1987, Type-C print)

スケジュール

2005年4月23日(土)〜2005年5月29日(日)