ギャラリーミンミンミランダ・リキテンシュ夕インの作品の福底に流れるもの、それは「生への畏怖」である、彼女の作品に触れるたびに、この、人として誰しもが持ち合わせているはずでありながら、現代人の多くが失い去ってしまった感情を思い起こさせられる。これまでも、癒しを与えてくれるかのような、タイの田園地帯、マレ―シアのリゾ―ト地、パリ郊外の村などの風員の前に立ち、彼女が求めたものは、生あるものの、もろさ、はかなさであった。しかし、こうした実存と向き合うことで、彼女はその奥にある「生への歓喜」へとコミットメントしているのである。今回の新作で彼女がファインダ―の向こうにとらえたものは「人」。多様な手法、表現を用いながらも、すベての作品はある―点へと向かっている。なぜならば、人は自然の―部として、生の深淵をもっともよく知りうる存在であり、「自分自身の自然への恐怖心がいったい何なのかを、作品を制作することによって探求しているのかもしれない」と語る彼女の、当然、帰結すべくテ―マだからである。 井上花生
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