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「浮世絵モダーン」展

町田市立国際版画美術館
終了しました

アーティスト

橘小夢, 小早川清, 吉田博
大正から昭和前期にかけて、その時代の風俗や女性、風景、人気役者などを画題とした浮世絵の流れをくむ創作木版画が数多く制作・出版されました。そのような版画を、今回「浮世絵モダーン」と称してみました。本展覧会はその世界に深く分け入り、堪能していただく、はじめての試みです。
 浮世絵は文明開化にともなう近代化の過程のなかで衰退の途をたどります。しかし明治末になると、江戸や明治初期を追想する「江戸趣味」の文化が流行し、浮世絵への関心が一気に高まります。またそれと同じ時期に「版画」という用語が登場し、美術の表現形式として普及し始めるという出来事がおこりました。明治末のこういった状況を背景に、「浮世絵」と「版画」を結びつけた創作版画が制作され、「浮世絵モダーン」が胎動することとなります。
 その後大正期に入って、東京の浮世絵商・渡邊庄三郎が、画家の個性と彫師・摺師の高度な技術を見事に統合した、完成度の高い浮世絵的創作版画の出版に乗り出し、「浮世絵モダーン」を出現させることになります。この後、昭和前期には東京、京都、名古屋などに登場した新たな版元も加わって、その表現世界が大きく展開することになります。
 本展覧会によって、大正・昭和のモダン文化の空気を吸い込んで、抒情やノスタルジー、伝統や異文化へのあこがれ、エロチシズムやデカダンといった実にバラエティーに富む表現を達成した、「浮世絵モダーン」の豊穣な世界をご覧いただけることと思います。
11月3日は文化の日のため無料
[絵:小早川清 《ダンサー(レヴュー)》 1932年 千葉市美術館蔵]

スケジュール

2005年10月8日(土)〜2005年11月23日(水)

開館情報

時間
10:0017:00
土曜日・日曜日・祝日は17:30まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料一般 600円、高校・大学生 400円、65歳以上の方 300円、中学生以下無料
展覧会URLhttp://www.city.machida.tokyo.jp/event/shisetsubetsu/hanga/kikakuten/kikakuten01/index.html
会場町田市立国際版画美術館
http://hanga-museum.jp/
住所〒194-0013 東京都町田市原町田4-28-1
アクセスJR横浜線町田駅ターミナル口より徒歩12分、小田急線町田駅東口より徒歩15分、小田急線町田駅西口より神奈川中央交通バス「高ヶ坂センター前」より徒歩7分
電話番号042-726-2771
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